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第63話*

「だな。そっちはゆっくり、俺が育成してやる」 「宗輔さん、経験ないんですよね?」  なのになぜその自信。 「これから勉強するさ。学ぶのは得意だ。脳内シミュレーションをするのも慣れてる。法廷にでる前にいつもしてるからな。状況認識能力も判断力も高いぞ。任せとけ」 「……は、はひ」  結太に(またが)る男は、不敵に笑う。その身体の中心には、凶暴なくらいに立派なモノが(そび)えていた。結太の息子とは、(かさ)が全然違う。何を食べたらこんな大物になるのか。同じ童貞のはずなのに最初からレベル差がありすぎだ。 「形も大きさも、お前のは、俺のと違って可愛いな」  指先で、結太の分身を下から上へとたどっていく。ゆるゆると濡れた裏筋を触られて、か細い声がもれる。 「……ぁ」 「ああ、こんなにもう濡らしやがって」 「や……ぁ、っ、も……」 「弾力も俺のモノとは違うな。何でだろ。肌の色も薄くて、赤じゃなくて濃いピンク色してる……エロいな」  声は冷静に分析しているが、瞳は興味と欲情で爛々と輝いている。口許を片側だけあげて笑う仕草は、正義とはほど遠い悪徳弁護士のようだ。 「そ、そぅ、すけ、さん……そこ、ばっか、見ないで」 「よく見せろよ。細部まで知りたいんだ」  嚢の裏を持ちあげられて、性器全体を観察される。もう恥ずかしくて死にそうだった。 「見られてるだけで、達きそう……」  視線で弄られて、言葉でいじめられて、結太の初心(うぶ)なペニスは泣き言を言うかのように、小さな雫をぷくり、またぷくりとはきだす。その現象に、宗輔が我慢できなくなったというように体勢を変えて、結太にのしかかるようにしてきた。 「結太、手をだせ」 「え」  宗輔が結太の腕の横に、自分の手をつく。そうして、結太の屹立に自分のそれを重ねてきた。 「俺もそろそろ限界だ。結太、両手で、俺のと一緒に握りこめ」 「ん、は? あ、ふぁ、い」  結太は頭だけ起こして、宗輔の猛々しくいきり立った分身と、自分のそれとを両手で包みこんだ。ぎゅっと裏筋同士を密着させると、相手の熱と震えが伝わってくる。その感触にぞわぞわきた。 「お前は動くなよ」  宗輔がそう言って、腰を使いだす。じゅるっ、ずるっ、と音をたてて、互いのものをこすりあわせた。 「あッ、あ、んい、何……これっ、やっ」 「ん、んんっ、ああ、イイな」 「あ、あふ、す、すごっ……ここ、感じる」 「結太、もっと強く握れ」

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