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シンパシー-sympathy-1
何だこれ…。
「えー!そうなんですかー?」
「そうそう。笑っちゃうよね。」
何なんだこの状況は…。
「あれ、須藤さん?」
「朱斗さん、この後どうするんですか?」
二人同時に俺に振り向いて問いかける。
一人は俺の恋人でありモデルの瀬羅樹矢。
もう一人は今回の俺への依頼主であるminaさんだ。
なぜこの二人が目の前で揃っているかというと…。
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「んー…。どうすっかな…。」
パソコンの前で頭を抱えて、スマホに手を伸ばす。
「誰か居ないかなぁ。」
適当にエゴサーチしていると、後ろから声を掛けられる。
「しゆちゃん、何に悩んでるの?」
お風呂から上がってタオルでガシガシと髪の毛を拭きながら書斎にやってきた。
「んー…。ちょっとね、人材探し的な…。」
「ふーん。」
樹矢がパソコンを覗き込む。
上がりたての熱気が触れていなくても分かる。多分、まだ何も身に着けていない裸の状態だろう。腰にバスタオルだけ纏っている。
「何?モデル探し?」
「そう。前に話してたminaさんとの撮影があるんだけど、相手役の人がいた方が良いってなってさ。特に顔とかは出さないんだけど、中々イメージに合う人が見つかんなくて…。」
「それ、俺なんてどお?」
隣に顔を向けると、ニンマリと笑って自分を指差す樹矢がいた。
「成田さんに連絡してみる。」
急いでメール画面を開き、テキストを作って送信した。
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