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真っ赤です。

「ってのは冗談だけど。あ、俺がMVP取るのだけはほんとね!」 「虹太兄ちゃん、プリンちょうだいね♡」 「おぅ!任せろ!」 「凛!?俺にも頼んでなかった?」 「だって~。プリン大好きなんだもん」 テヘ!っと舌を出して笑う凛はめっちゃ可愛かった。あざといけど。 「優羽にもプリン奢ってやる!」 「やったー!虹太兄ちゃんありがとう」 バンザイして喜ぶ俺に、山根が恨みがましい目でこっちを見た。 その時、ジャージに入れていた携帯が振動したのに気づいた。 見ると、松木君だ。 『さっきぶりです!今日、良かったらお昼一緒にどうですか?』 こちらの様子を伺うような可愛い犬のスタンプ付きだ。 無意識のうちに笑っていたらしい。 「ん?優羽、顔がニヤけてる」 虹太兄ちゃんの鋭いツッコミに、顔が熱くなったのが分かって腕で顔を隠した。 きっと、真っ赤だ。 「あっれー?なに?もしかして、お前恋人できた?」 窓から落ちそうなほど身を乗り出した虹太兄ちゃんから離れながらぶんぶん首を振った。 「と、友達!」 「ちょ、優羽!待て!詳しく教えろ!!」 「先に教室戻る!」 山根にそう告げると、俺は逃げるようにその場を後にした。

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