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どうでも良いみたいです。

障害物リレーは大盛り上がりで、違う時には校長先生まで走っていたし、食堂のおばちゃんも走っていた。失格に崩れ落ちる生徒もいた。 「あはは。お疲れさま、謙ちゃん」 「笑い事じゃねー」 山根はプリプリしながら戻ってきた。道中、同級生や先輩方に「どんまい」と声をかけられながら。 「さすが虹太兄ちゃん、だったね」 「嫌がらせだっての」 ブツブツ文句も言うけど、凛の兄上で家族を大事にしている事を知っている山根は虹太兄ちゃんについて本当に悪い事は決して口にしない。 凛を大切にしている同士としては尊敬しているのだ。 「楽しいね、障害物リレー。笑いすぎてお腹痛いわ。ね?謙ちゃん」 凛は本当に楽しそうにお腹を抱えている。その笑顔で山根は眉間のシワを無くした。 「あ!くそ尾関!あいつも出るの?変なの当たれー」 心の声がダダ漏れの凛は手をヒラヒラさせて変な念を送り出した。凛の執念か怨念か、走り出した圭人は取った紙に頭を悩ませ始める。 「悩んでる!悩んでる!ざまーみろだわ」 べーっと舌を出す凛。 焦った顔した圭人は周りをキョロキョロと見渡して見つけたようで1年のテントに駆けていく。周りがわっ!と騒がしくなり、次に姿が見えた時には可愛らしい、顔を真っ赤にした女の子の手を引いていた。 「あ!あの子、1年で可愛くて有名な子だよ」 凛が驚きの声を上げる。 確かに、顔を真っ赤にして走る姿は遠目でも可愛らしいのが分かる。2人は周りに騒がれながら無事ゴールした。お題は「年下の可愛い子」だった。凛は面白くなさそうに悪態ついては山根に宥められている。 「優羽の方が何億倍も可愛いし!」 「優羽も今更あんな奴 相手にしないだろ」 トンチンカンな事を言い出した凛に、山根が呆れたように言う。確かに、どうでもいいかもしれない。

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