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第3話
俺は何とか息を整えながら、ぼんやりと目の前にある男の下半身を眺めていた。
「前の子達は“壊れ”たら新しいのを調達できたけど、最近うるさくなってきたから己咲の事は大事に使ってあげるね」
「ひっ!!」
俺は男が何を言っているのか意味がわからなかった。
気が付くと、また男の性器がムクムクと勃起してくるのでそれが気持ち悪くて俺は足をばたつかせ抵抗を試みる。
「なんだ…まだまだ元気だね」
「ぎゃっ」
俺は胸に激痛が走ったので動きを止める。
なんとか首を持ち上げ確認すると、男が服の上から乳首を力一杯押し潰していた。
「あぎぎぎ…はなひて!」
ビッ、ビリッ
痛みに苦しんでいる間に、男は手際よく俺の着ているものを引き裂いていく。
身体に縄をかけられ乳首の痛みから解放された頃には俺は天井から縄で吊り下げられている状態だった。
「可愛いのが丸見えだね」
「ひゃわんな!」
天井から吊り下げられている状態で、重力のせいで自分の重みで縄が肌にどんどん食い込んでギリギリと鈍い痛みが頭を支配している。
男は俺の下半身の方へ回ると、ちんちんを楽しそうに弄り出す。
何でそんな所を触るのか分からなくて俺は身体を揺らすが、動く度に益々縄が食い込んでくる。
ビシャッ
「ひゅめたっ!」
お尻に急に冷たいものを掛けられ、俺は思わず驚いた声をあげる。
男は俺の後ろに居るので顔などは見えないが、はぁはぁと興奮した息遣いにぶわっと身体中に悪寒が走る。
「ひゃめ、ひゃめて!やは!」
「縄もなかなかかわいいよ」
男の手が太ももに掛かる。
生暖かい体温に、一気に血の気が引いて冷や汗が出た。
何をされるか分からなくても、今の状態から自分の身の危険だけは感じた。
「うぐっ」
「ぐふふ。流石にハツモノだから入口もかたいね。でもこれから、じっくりとおじさんのちんぽ見ただけでヨダレ垂らしておねだりするようにしてあげるからね」
「ひっ…」
男のごつごつとした太い指がお尻の孔にゆっくりと入ってきた。
指は先程かけられたヌルヌルとした液体の力をかりて、すんなり侵入を許し好き勝手に動かされる。
ぐちゅ、くちゅっ、ぐぼっ
「ひもひわうい~」
「あぁ。ごめんごめんお口寂しかったんだね」
「ぐおっ!!」
男が縄を調節して俺の身体を傾けた。
頭を低く下ろされ、男の下半身が近付いてくる。
そのまま口に再び男のモノが侵入してきて、お尻の孔を弄られながら無理矢理口の中を男のモノが行きする。
「ごっ、んごっ、げおっ」
「喉の奥トントン気持ちいい~。なんだ、お前も感じてるのか?ケツアナひくつかせて、未発達のチンコいっちょまえに勃起させてさっ」
「んごごっ」
また勢い良く喉の奥を突かれると、また吐き気と共に酸っぱいものがあがってくる。
しかし男はそんな事を気にも止めて居ないのか、俺の下半身を玩具にすることに夢中だ。
腹の中を捏ね回されるのは、違和感と痛みしかなくちんちんをプルプルと弄ばれているのも変な感覚だ。
「んげっ、がふっ」
「忘れてた!時間をかけて遊ぶんだった。おじさんうっかりしてたよ…久しぶりだったから興奮しちゃったよ」
もう、不自然に吊るされた身体は節々が痛み早く意識を飛ばしてしまえたらどんなに楽だっただろう。
男は執拗にねばついた物を足しながら孔を指で弄り、くちゅくちゅという音が部屋に響いている。
「己咲はもう精通来てる?」
「ゲホッゲホ」
俺は大きく息を吸いながら、霞む意識の中で男のニヤついた顔が恐ろしくて、ついに我慢して居たはずの涙がポロポロと溢れてきた。
「そんなに泣かなくても、おじさんはちゃんとペットのお世話はする優しい飼い主だから心配しないでいいよ」
「へっ…と?」
「そうだよ。最近じゃおじさんと遊んでくれる子達なかなか見つからないし、飼い主が居る子ばっかりだから己咲を飼うことにしたんだよ?」
俺は男の言葉に思考が止まった。
確かに両親になると言われて居た人達との面談では色々聞かれたが、あれは俺を知ろうとしてくれていたのではないのだ。
目の前の男の好みに、俺がきちんと合致しているかの確認作業だったのだ。
「ひやっ、ひやっ!やっ、おろひて!かえう!ひへつでもいいからかえう!」
「己咲は元気だね」
身体の痛みなんて忘れて、俺は力の限り暴れる。
縄がギシギシと音を立てどんどん肌に食い込んでくるが男に対する恐怖の方が大きく、ここから逃げ出すことで頭がいっぱいだった。
「やだ!かえう!せんせっ!たふけて!!」
「煩いぞ!」
ドスッ
「あぐっ」
俺が暴れるのを見かねた男が俺の腹を殴る。
腹部の痛みに更に涙が溢れてきた。
「優しくしてれば付け上がって…自分がどういう存在なのかしっかり叩き込んでやる」
「うぅ…」
俺の溢れだした涙が虚しく床に水溜まりを作っている。
「ひっ!!」
「聞き分けの悪い子には、お注射だよ」
男は細身の注射器を取り出し、俺に見せ付けるようにそれを左右に揺らす。
「よーく。消毒しようね」
「うううぅぅぅ」
男に左の乳首を消毒用の脱脂綿で挟まれグリグリと弄ばれる。
肌の隙間に入り込んだ消毒液により肌の薄い乳首はピリピリとした痛みを放っている。
「さ、1本目」
「あ゛っ!!」
チクリと鈍い痛みを感じ、俺の身体は一瞬硬直するがすぐにそれは去って行き、再び消毒液の着いた脱脂綿でグリグリと乳首を押し潰される。
右も同じ様に注射を打たれ、俺の体力も限界だった。
「なんよ…せっかく元気になるお薬打ってやってるのに!!」
「えやあぁぁぁぁ」
ぐったりした俺に怒り出した男は俺のちんちんをぐっとつよい力で握る。
先程の比では無いほどの痛みに思わず悲鳴が出てしまった。
「元気がないから、ちんちんにもお注射打ってあげるね」
「えらない!ちゅうしゃやら!えらない…やっ!!」
当然俺の話を聞いて居るはずもなく、ちんちんの先端を消毒される。
丹念に局部を拭かれ、その刺激に自然と熱が集まってくる。
「ふふふ。やっぱり口では嫌がってても気持ちいいんだね!拭いても拭いても先っぽからえっちなお汁が溢れてくるよ」
「やっ!」
「はい…3本目~」
「あううう」
呆気なく先端に注射を打ち込まれ、また容赦なく脱脂綿で刺激される。
それが終わる頃には、全て刺激された部分は熱をもっている。
「はに?はにこえ?」
「効いてきたみたいだね…」
時間の経過と共に別の熱が身体から沸き上がって来るのを感じて、俺は恐怖を覚える。
「はわっ!!」
「ぐふふ…触ってないのにどうしたの?」
男は意地の悪い顔で、俺の肌を触るが触らないかの距離で撫でるような仕草をする。
それに俺の身体は反応してしまっている。
ドクンドクンと心臓の音がやけに大きく聞こえてくる。
「乳首、今グリグリしたどうなっちゃうかな?ちんちんなんて触ったら発狂しちゃうかもね」
男の手が近付いてくる。
はじめは乳首をつつくように触り、次第にぴんっと弾く様な動きに変わってくる。
「あっ、あっ…」
「甘い声に変わってきたね」
「あはぁぁぁ」
乳首を摘ままれた所で、身体が大きく揺れる。
胸から何かが競り上げてくる感覚がして、脳天まで痺れがかけあがった。
一瞬目の前が霞み、そのあと火花が散る。
「えっ?え?」
「おっ、軽く逝っちゃってびっくりしたんだね」
今起こったことが理解できずに俺は眼を白黒させる。
しかし、男は俺と違ってとても嬉しそうにしていた。
「亀頭もフルーツ見たいでおいしそうだよ」
「えっ!きはない!ほんなとこ、きはない!」
俺のちんちんをぱくんと口に含んだ男はコロコロと飴玉を転がす様に舐める。
俺は初めての刺激に男を退かそうと試みるが更に縄が食い込んだだけで終わった。
「ちゅぱっ、己咲のちんちんおいしいよぉ」
「やっ!やう!!はなひて!きもひわうい」
執拗に刺激してくる男に嫌悪感しかないのに、身体は勝手に反応しまって思考がついてこない。
「はに?はなひて!はにかふる!はにかきひゃう!!」
「いいよ…おじさんの口でイケっ」
「あぁぁぁぁぁぁ」
男が先端に余った皮を唇で引っ張って、舌で先端をぐるりと舐める。
とどめとばかりにじゅっと音を立ててちんちんを吸うと、背中がぞわぞわした後自分の意思とは関係なく身体が硬直して息をつめていた。
それからお腹の底からマグマの様な物が押し上げてきて、気が付いた時に頭が真っ白になって身体が痙攣していた。
「あっ、あっ」
「うっすいけどちゃんと射精できたね?おじさんのお口で初射精!!これは何度しても感慨深いね」
俺がぼんやり余韻に浸っていると、男が携帯を取りだし俺を写真に納めている。
撮るのをやめてもらわなけらばとは思うのに脳天を駆け抜けた刺激に身体が言うことを聞いてくれない。
「そうだ。忘れてたよ…お腹もキレイキレイしようね」
男が今度取り出したのはバケツに入った水で、何やらチューブやら注射器のような物が沈んでいる。
「どこまで耐えられるかな?これも沢山お腹受け入れられる様になるからね」
学校の友達は親類の家に行って天井の木目がお化けに見えるとか、大きな目に見えると言ってた。
それってこう言うことなのかと思いつつ、男の言葉に俺はもう考えることをやめてただ床の木目を見ていた。
いつ終わるのだろう。
身体の感覚が先端からどんどん失われるのを感じながら、俺は涙を流した。
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