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第4話
「ひゃあぁぁぁ!!」
男はバケツの水を大きな注射器のような物で吸い上げてそれを俺の尻の孔に押し当てると、ぐいっと中身を押し出す。
すると勢いよく生ぬるい液体が腹の中に流れ込んできて気持ち悪さに声が出て鳥肌がたつ。
「初めてだから、ちょっとしか入らないね」
注射器の水が半分ほど入った頃、受け止めきれなかった水が少量逆流してきた。
俺は何とかこぼさない様に孔に力を入れる。
「お漏らししないように、栓してあげるね」
「うぅぅぅ」
男に何やら入れられると孔に違和感を感じる。
時間が経つにつれ、俺の腹からはグルグルゴロゴロという音がしはじめた。
「いらい…おにゃか…いらい」
吊るされているせいで、身体が痺れてこれ以上痛みなど感じないと思っていたのに内部からの痛みがじりじりと俺の心をすり減らしていく。
「ふぁ…おねがい…おねがいします。トイレにいかせてください」
「うーん。もうギブアップか…」
口をこじ開けていたものが取り外されると、俺は涙ながらに男に懇願する。
しかし男はつまらなさそうに俺の腹を撫でる。
「これはずして欲しい?」
男が俺が吊り下げている縄を指差すので、俺は首が千切れるのではないかというくらい首を縦に振る。
「ふーん」
「ぎっ!!」
そんな俺の反応を見ながら男が縄をぐいっと引っ張る。
腹に回っていた縄が更に締まって激痛が走って涙が溢れた。
「家畜の分際で主人に指図するの?」
「うぅ…ごめんなさい…ごめんなさい…痛いです…ごめんなさい」
俺は次から次へと涙が溢れてきて、嗚咽を漏らしながら謝る。
どれだけの時間この体制にさせられているのか分からないが、俺はじりじりと体力を削られ気持ちもどんどん弱っていくのが分かる。
「なら、おじさんのペットになります。何でも言うことを聞きますって言ったらトイレに行かせてあげるよ」
「うぅぅ」
男はあっさりと縄をほどいて、俺を診察台の様なベットへ俺を下ろす。
「キレイに跡がついたな…」
「ひっ…」
ベットに下ろされた俺は長時間無理な体制でいたせいか身体が痺れて上手く動けない。
肌にはくっきりと縛られた跡が内出血として残っていた。
その跡をスルッと触られ、反射的に声が出る。
「どうする?ここで漏らしてもいいんだぞ?」
「いやぁ…やだよぉ」
俺の身体が動かないのを分かって居るだろうに、男はニヤニヤと俺に聞いてくる。
更に意味ありげにお尻に入っている栓を指先でコツンコツンと叩いてくるのでお腹の痛みが増すが、俺は痺れている身体に鞭打ってベットの上で膝立ちになった。
「もっと膝を開け」
「・・・・」
俺は言われた通りゆっくり足を開く。
そうすると自然と身体は後ろに倒れ、完全に倒れないように後ろ手に手をついた。
動くと時折腹に痛みが走る。
しかし栓を落とさない様に必死に身体に力を入れて耐えるしかない。
「孔の縁をそんなにヒクヒクさせて、そんなにおじさんのペットになりたかったのかぁ」
「・・・・」
「ほらっ、何か言えよ」
「うぅ…ごめんなさい…ごめんなさい」
何も言わない俺にまた拳が飛んでくる。
その痛みと恐怖で身体がブルブルと震えだした。
「お、おじさんのペットにな…なるのでトイレに行かせてください。何でもします…だからおねがいします!!もう限界なんです!!」
何とか言葉を紡ぎ始めると、また腹がゴロゴロと鳴りはじめた。
痛みには周期があるようで、数分おきに痛みがやって来たいたがその間隔がどんどん短くなってきて疲労からか身体にもどんどん力が入らなくなってきていた。
「まぁ、今日はこれでよしとするか。己咲がおじさんの家族になった記念にプレゼントがあるよ」
「プレゼント?」
男が取り出したのは真っ赤な大型犬用の革製の首輪だった。
「ほら…ネームも入れてもらったんだよ」
男が俺に自慢げに首輪を近付けてきた。
確かに首輪には金属のプレートが付いており、そこにはローマ字で“MISAKI”と名前が彫ってある。
バックルを外してそれを首に通されると、気持ち的にも物理的にもずっしりと重く感じた。
「さぁ、連れていってやるぞ」
カチン
首輪に細いコードの様なリードを取り付けられる。
ベットから降ろされると、そのリードをぐいっと引かれて俺はよろよろと歩き出した。
男がゴミを掻き分けながら進んで行くのに少し遅れてついていかざるを得ない。
お腹の痛みで歩みが遅くなると、男は歩みを止めて俺のしりに手を回して栓を抜く様な仕草をする。
俺は慌てて男を押し退けようと手を伸ばすと乳首をぎゅむっと強く掴まれてしまう。
乳首を摘ままれると痛みだけではないぞわっと気持ちよさが押し寄せてきたが、すぐにその刺激は止んで耳をべろりと舐められる。
「ここで漏らす?」
男の思いの外優しい声にぐらりと気持ちが揺らぐが俺は首を横に振って意思を示した。
男は一瞬面白くなさそうな顔をしたが、すぐにリードを持ち直して先に進んで行く。
俺も何とかそれに着いていこうと震える足を叱咤しながら歩みを進める。
「さぁ。ついたよ」
「え…ここ…」
俺が連れてこられたのは、トイレなどではなく風呂場だった。
タイル張りの床はヒヤリと冷たく、足を踏み入れた瞬間夏なのに身体に冷気が上がってくる。
その冷気に腹がツキリと痛んだ。
「う゛っ」
何故ここに連れて来られたのか分からず入口付近で立ち尽くしていると、リードで腕を一纏めにされる。
そのまま中に引きずられていくと、男は浴槽の縁に腰かけた。
「ほら、ここでなら出していいよ」
「そんな…トイレに連れていってくれるって言ったのに…」
「“何でもする”んだろ?」
「いやっ!!」
リードを真上に引かれると、手を上げた格好になる。
急に動いたせいで腹の痛みが再び大きくなってきた。
「やだ…トイレ…トイレに行かせてぇ」
「己咲はペットなんだから、トイレじゃなくてここでするんだよ」
「やだやだやだ!!抜かないで!」
栓をしていた物が取り除かれ、なんとか腹に力を入れて我慢するがそう長くは持たないだろう。
「うるさいなぁ。ほら…綺麗にしろ」
「んむっ」
俺が抵抗すると男は不機嫌そうに俺を殴る。
すぐに顔を固定され口に男のモノを押し込まれる。
足に当たる床が冷たく、殴られた箇所が痛くて足がガクガクと震える。
「んっ、んぐっ」
「強情だな…」
「んー!んんー!!」
男の足が俺の腹にかかる。
俺は首を左右に振り拒否を試みるがそんなこと許される筈もない。
「諦めろ…」
「んんんんんんっ」
男の足が思いっきり俺の腹を踏みつけた所で我慢の限界が訪れた。
びちゃびちゃとタイルに水が当たる音と共に、汚い音が浴室に木霊する。
「ふふふ。きったねぇ音だなぁ。益々興奮するよ。よぉし出すぞっ」
「んむっ、ゲホッ」
男の腰の動きが激しくなり、喉の奥に熱いものを出され腹が決壊するのとは同時だった。
空気を含んだ音と共に腹の中の水がタイルに広がる。
身体は暑いのか寒いのかという感覚さえなく、背中に冷や汗が伝う。
「いやぁぁぁ。くるしぃ。はいらない!はいらない!おなかやぶれる!」
「大丈夫だよぉ。おじさんの精液でお腹いっぱいにする練習だと思えば」
その後嫌がる俺に男は何度も何度も水を押し込み、暴れればすぐに殴る蹴るの暴行を受けた。
息も絶え絶えで、気が付いた時には俺はタイルの上に横たわっていた。
「はぁ…はぁ…」
「ポッカリ口を開けて、孔を物欲しそうにひくひくひくひくさせておじさんを一生懸命誘ってるんだよね?お腹の中も徹底的に綺麗にしたから、これでおじさんと沢山あ・そ・べ・る・ね」
黄ばんだ歯を見せながら笑う男を床から見上げ、痛みと疲労で途切れそうな意識の中俺は本当にペットになった気分になっていた。
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