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第10話
俺が目を覚ました時にはいつもの薄暗い部屋に寝かされていた。
すぐ近くからは男のイビキが聞こえてくる。
下半身に鈍い鈍痛が走ったのでその正体を確かめてみる為に俺は起き上がろうとするが、起き上がることすらできない。
「…っ」
まだ何か入っているのか、ヴォンヴォンと微かにモーターの音がする。
既に下半身の感覚がないので、その音ではじめてまだ俺は辱しめを受けていることに気がついた。
「ん"ん"っ」
身体は器具によって勝手に追い込まれ、俺の意思とは関係なく絶頂を迎える。
感覚の既にない下半身から這い上がってくる快楽は俺にはただただ恐怖でしかなかった。
「ほら…己咲…起きないと学校に行けないよ?」
「う"う"」
頬をぺちぺちと叩かれる衝撃で俺は目を覚ました。
いつの間にか気を失ってしまったのだろう。
「昨日お友達と学校に行く約束してたよね?」
男が俺の顔を覗き込みながらニヤニヤと笑っている。
俺はその顔に嫌な予感しかしなかったが、男に急かされるまま起き上がらさせられそのまま浴室に連れ込まれた。
「今から学校だから綺麗にしなくちゃねぇ。おじさん子供が居る時間の学校に行ける日が来るなんて夢みたいだなぁ」
「おにゃか…なめるのっ…やめっ」
男は器具でぐずぐずになった孔を舐めながら楽しそうにしている。
一晩中器具でほぐされた孔を執拗に舐められ、立っているのもやっとだ。
「あ"っ、あ"ぁー」
嫌で嫌でたまらない筈なのに、男に舌を抜き差しされる度に気持ちよくて口が閉じていられない。
「おっと、あんまり遊んでると学校に行けなくなっちゃうね」
「あうぅぅぅ」
ちゅるっと小さな水音を立てて舌が引き抜かれると、足から力が抜けて俺はタイルの上にへたりこんだ。
足も既にガクガクと疲労と快感で震えてしまっていてここから逃げようにも、これ以上身動きがとれなかった。
+
結局、俺が学校に来れたのは10時を過ぎた頃だった。
「あーあ。己咲がえっちにおねだりするから、登校風景見られなかった」
「ぐっ…」
男は残念そうな声を漏らすが、片手では俺の乳首を服の脇から手を入れて思いっきり摘まんで押し潰している。
「まぁいいや…取り合えず中に入らなきゃ」
ピンポーン
男は職員玄関のチャイムを鳴らしている。
インターフォンは不審者が入ってこない様にするための物らしいが、男の場合は俺が居るので無意味でしかなかった。
『はい』
「高橋 己咲の保護者の者ですが」
『はい…少々お待ちください』
インターフォンから女の人の声が聞こえモーター音がした後、カチッと鍵が開く音がする。
男が扉を開けて俺の手を引きつつ入っていく。
「へぇ。名前と時間と用件を書かなきゃいけないのか…」
入ってすぐの下駄箱の上には紙とペンと小さな時計が置いてあり、男は興味深げにそれを見ていた。
通っていた頃には気が付かなかったが、たまに見かける大人たちはこうやって入ってきていたのかと変に感心してしまう。
「へぇ。こんなのまであるんだぁ」
男は置いてある籠からネームホルダーを持ち上げると、そこには“来客者”と書かれた紙が入っていて首から下げられる様になっていた。
それらを男は携帯を取り出して写真に納めている。
「失礼しまーす」
男は俺の保護者代理と嘘をつき、先生方と何やら話していた。
数枚書類を貰って職員室を後にすると、俺を伴い職員用のトイレへと雪崩れ込む。
「ぐふふ。1回学校でしてみたかったんだよ」
「や、やだ…」
俺は病院に行ったがやはり体調が優れないから学校に顔を出しただけですぐ帰る事にすると男が先生に伝えていた。
しかし男が俺を連れてきた意図が分かり、俺は逃げようと抵抗する。
「ぐぇっ…」
「これがあるから逃げられないでしょ?」
俺の通っている学校は私服登校なので、今日俺は首輪が分からないようなハイネックの服を着させられていた。
ハイネックなのにノースリーブで袖の部分は大きく開いていて、乳首が見えてしまわないかヒヤヒヤしていた。
首輪をぐいっと引っ張られた事で首が絞まって間抜けな声が出る。
「それに、もうこの身体じゃ施設にも帰れないよ」
「う"う"ぅぅ」
服を捲られ洗面台の鏡に映し出された自分の身体に俺は絶望した。
身体中に広がる鬱血痕と青アザに、変色して散々なぶられたせいで腫れ上がっている乳首とちんちん。
「乳首はともかく、ちんぽも開発途中で小さいままだけどこのえっちな痕はどう説明するの?」
「こんなあと…」
「こんな痕は?」
「しばらくしたら…きえる…もん」
俺は精一杯の虚勢を張るが、男に掴まれた顎は恐怖でしカチカチと歯の当たる音がしている。
「そうかな?なら、おじさんの育てた肉孔はどう?」
「んんっ」
「さっきまでおうちのお風呂で散々なめなめしてあげたのに」
「あっ…」
男の指が孔の上をゆっくり撫でる。
家を出てくる直前まで弄ばれ、昨日から休まず弄られていた孔は熱を帯びていた。
「少し腫れてるけど、おじさんのが欲しくてひくひくしてるよ?」
「やっ…ちがう」
「もう…そんなこと言ってもおじさんの股間に釘付けだよ」
俺は無意識に男の下半身を見つめていたのか、それを指摘されるとぶわっと頬が熱くなる。
「己咲は素直じゃないなぁ…」
「や、やだ」
男の顔が近付いてくる。
舌を絡められると気持ち悪い筈なのに、自然と自分から舌を絡めてしまっている。
「んっ、んっ」
「もう。己咲はペットとしては優秀だよ…気持ちいいこと大好きだもんね」
「んあ~」
男の唾液を飲み込みつつ男の指に翻弄される。
キーンコーン♪カーンコーン♪
「ひっ!!」
「チャイム鳴っちゃったよ?どうする?」
「あ、ここやだ」
チャイムが鳴ったことで、俺は我に返る。
俺は男の服を掴み、首を横に振って懇願するが男はニヤニヤと笑っているだけだ。
「肉孔見てもらおうよ」
「やだ…そんなのやだぁ」
複数の足音がトレイの前を行き来していて、俺は心臓が張り裂けるのではないかと言うくらいドキドキしていた。
しかも俺の尻は扉の方を向いていて男がズボンをずらし、孔を指で拡げているのが丸見えになっている。
いつ人が入ってきてもおかしくはない状況に、緊張でぶわっと涙が出てくる。
「はやく…もどして…ズボンもどしてぇ」
「なら、おじさんをえっちに誘えたらズボン戻してあげる」
「え…」
「はやくしないと誰か来ちゃうよ」
男は楽しそうに俺を見ている。
そんな男に俺は逆らえず上着の裾をくわえ、胸を突き出しつつズボンを膝まで下げた。
更に腰を引いて下半身を突き出す。
キーンコーン♪カーンコーン♪
「授業はじまっちゃったね」
「んっ」
チャイムが鳴って辺りはしーんと静まり返り、先程の喧騒が嘘の様だ。
コツンコツン
授業が始まったはずなのに足音がこちらに近付いてくる。
「お願い!もう…ゆるして!!」
「ふごーかく」
「ひぃ!」
俺はその足音に焦って男にすがり付いたが、男はにっこりと気持ちの悪い笑みを浮かべ俺の手を引いた。
個室に押し込まれ、便座に座った男の上に股がらさせられ前触れもなく男のモノを挿入される。
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ!!!」
カチャリッ
「ひゅっ!」
扉が開く音に俺の呼吸が止まる。
心臓はドクドクと早鐘を打ち声を潜めようとするが、男がゆっくりと腰を動かしてくる。
くちゅくちゅっと小さな音が外に漏れないか気が気ではない。
ジャーゴボゴボゴボ
水の流れる音の後に人が出ていく音がする。
「あーあ。逝っちゃった」
「あう…あぁ…」
男が俺の口許から手を退かすと口からはドロッと唾液が垂れる。
腹の奥に熱を感じて身体がカタカタと小さく震えてきた。
「ほらお掃除だろ?」
「んぶっ!」
俺の事などお構いなしに男のモノが口の中に入ってきて、苦しいが懸命に竿の中身を吸い出す。
男の命令は絶対で、逆らえば何をされるか分からないので口の中に入れられた時点で条件反射で舌を動かしてしまう。
「じゃあ、お友達に挨拶して帰ろうね。口の中のはまだ飲んじゃダメだよ?お友達の前で飲み込むんだぞ」
どれだけそうしていたのかは分からないが、男が俺の服を整えていく。
何度も舐めさせられ綺麗にするように言われ、その度に硬度を持ったモノに身体を貫かれ、満足するとまた口に押し込まれるの繰り返しに時間も麻痺していた。
口の中は生臭い液体の臭いが充満している。
それを吐き出すことも許されない。
「もうすぐお昼だね」
男は携帯で時間を確認しつつ笑っている。
今日は登校日なので給食はない。
この後皆下校の時間になるので、少し焦りが出てくる。
今の姿を見られたくないからだ。
「己咲は家でおじさんがまた食べさせてあげるね」
俺は男に全て管理されている。
非力な俺に自由に出来ることなどないのだ。
キーンコーン♪カーンコーン♪
「ほらチャイムが鳴ったよ?教室に行こうね」
俺は再び男に引きずられてトイレを後にする。
フラフラとした足取りで教室に向い、途中で一番仲良くしていた友達に出会う。
「あれ?己咲今来たのか?」
「・・・・」
声をかけられふるふると首を横に振った。
「どうした?」
心配そうに友達が近付いてくるが、先程まで男にされていた事を思い出して慌てて後ずさる。
しかも腹の奥から液体が溢れてきて、ギクリとした。
ごくりと口の中のモノを飲み込んで早口で話始める。
「ごめん。今日もう帰るんだ!また今度な!」
「え!己咲!!」
俺は踵を返して走り出す。
後ろから俺を呼び止める友達の声が聞こえるが、今はまともに話すのも無理そうなので俺は走るのを止めない。
「う゛う゛っ」
「溢れて来ちゃったね」
玄関まで来たところで、俺は足を止める。
足に男の出した液体が伝ってきたところで俺は泣き崩れる。
「家でまた沢山おじさんとあ・そ・ぼ・う」
男に抱き上げられ学校を後にする。
それが友達と会った最後となってしまった。
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