14 / 52

第14話

俺は中学生になった。 中学に上がったからといって各地を転々とする生活も、男に管理される生活も変わる訳ではなかったが一番大きく変わったのはそれを全て受け入れてしまった俺自身だろうか。 「んっ、んむっ」 「ほらおじさんとのキス好きでしょ?唾液ちゃんと絡ませてね」 舌を絡ませキスをしながら、男が唾液とどろどろになった食べ物を飲ませてくる。 俺の身体は完全に男によって歪に変化させられていた。 ピンと上を向いた乳首は長く、尻には肉がつき、男の象徴であるぺニスは異常に肥大化させられている。 はじめは日々男によって変えられていく自分の身体が恐ろしくて仕方なかったが、今では諦めの方が大きい。 「さぁ…ご飯も食べたからお散歩に行こうね」 俺はコクンと頷く。 家では基本的に服は着せてもらえず、唯一身に付けるのを許されているのは男が買ってきた大型犬用の首輪だけだ。 これも俺が成長する度に買い換えている様で今は赤色の物が首元を彩っている。 男は散歩と称して気紛れに俺を外に連れ出す事があったが、当然拒否などできるはずもない。 「さぁ…上を脱ぎなさい」 近所の木が多く生い茂る公園へと連れて来られ上着を脱ぐように命令される。 家から出る時は首輪と、男のジャージの上着と靴しか身に付ける事を許されなかったので、そのジャージを脱いでしまうと完全に全裸だ。 俺は震える手でゆっくりファスナーをおろしていく。 当然下は履かせてもらっていないので、ファスナーがヘソの辺りまで来ると自然と手が遅くなる。 「早くしないと人が来ちゃうよ?」 男の言葉に、俺は意を決してファスナーを全部おろして上着を脱いだ。 自然と足が緊張で震えてしまうのを男は楽しそうに見ていた。 学校でもこの公園には変質者が出るので近付かないようにと注意されている場所なのも余計に恐怖を掻き立てられる。 「どうしたの?震えて…」 男がニヤニヤと笑いながら顔を近付けてくる。 俺は目を閉じて口を開けた。 途端にぬるぬるとした男の舌が侵入してきて俺の舌に擦り付けてくる。 身体も抱き寄せられ、男の手が身体を撫でまわす。 「んっ…」 「これを入れて、人に見付からない様に公園を1周してくるんだよ?」 お尻に何かを押し込まれ、驚いて目を開けると男の禿げ上がった頭が外灯で光っているのが見える。 お尻の孔に入れた物の端をトントン脂ぎった指で押されると肩が跳ねた。 「ちゃんと1周してくるんだよ?帰ってきたら沢山ぐぽぐぽ抜き差ししてあげるからね?」 「は…はい」 再び男にねっとりとキスをされ、トドメの様に玩具を一番奥まで押し込まれた。 その衝撃に崩れ落ちそうになる俺を男の手が支えている。 震える身体を叱咤し、俺はヨロヨロと歩き出す。 男の命令を聞かなければ家に帰ることもできないのだ。 「あ、忘れてた…これつけて行ってね」 「な…に?」 「仮面だよ?これでもし見られても平気だね」 頭から何かを被せられ目元が覆われる。 男はそれを仮面と言ったが、今の俺にはそんなことはどうでも良くて人が来ないうちに早く公園を1周することで頭がいっぱいだった。 「んっ…はぁ…はぁ…んんんぅ」 ヨロヨロと歩き出して、玩具が抜けそうになるのを時折自主的に戻す必要があった。 腕を後ろに回し、器具の端を持って一気に自分に押し込むとビリビリと背筋に電流が走り、目の前にチカチカと火花が飛ぶ。 気持ちよさで暫く動けなくなるが、風で木が揺れる音でふと我にかえってまたゆっくりと歩き出す。 「はぁ…はぁ…ぁっ」 「お帰り…誰にも見付からなかった?」 やっとの事で公園を1周し、男が見えたところで俺は安堵する。 震える足で男に近付くと、俺をぎゅっと抱き締めて頭を撫でてくれた。 俺は頭を撫でられるのが嬉しくて頷くと、近くの木に押し付けられる。 「約束通り、沢山ぐぽぐぽしてあ・げ・る・ね」 男の言葉にぞくぞくしたものが背中をかけ上がった。 木に背中を預け、片足を上げさせられる。 お尻の孔から玩具を引き抜き、男が指を入れてくる。 道具で慣らしていたからなのか急に指を2本突き立てられ動かされはじめた。 辺りには指を動かされる度にぐちゅぐちゅと厭らしい音が響いている。 「あっ…あっ!!」 「己咲知ってた?お散歩はじめてからずっと己咲の厭らしい姿沢山の人に見られてるんだよ?」 「え?」 男が指をくの字に曲げて気持ちのいいところを重点的に攻めてくるので、俺は言われた事が理解できずに男にキスをせがむ様に舌を出す。 孔を弄る音と、口の中を這い回る男の舌に俺の身体はどんどん追い詰められていく。 「イクッ…イッ…あっ…なんで…」 「あっちのベンチに行こうか」 あと少しで終わりが見えるというところで、急に指の動きが止まる。 俺は名残惜しさに抗議の声をあげるが、男は少し離れたところにあるベンチを指差す。 手を引かれベンチまで来ると男がそこにどっかりと座った。 「ほらおいで」 俺は男の言葉に従い膝の上に後ろ向きに座ると、男が足をがばりと開いた。 それに伴って俺も足を広げる形になる。 「己咲の大好きな乳首も弄ってあげなきゃね…」 「人が…きちゃう…足…やだ」 「何言ってるの?さっきからずっと見られてるよ」 俺は流石に恥ずかしくなって足を閉じようとするが、男の太股の外に足を垂らしているので男が足を閉じないと俺も閉じることはできない。 そして、改めて周りを見ると少し離れた草の茂みに人の気配がするし、男が言う通りそこかしこに人の気配やレンズが反射した小さな光が見えた。 俺は急に恥ずかしくなって身体を隠そうと手を動かすが、直ぐにその手を取られ男に口を塞がれる。 空いた手で乳首を根元からしごく様に刺激されたり、時折ぎゅっと強くつねられると自然に身体が跳ねた。 「んっ…やっ…んんんんっ!!!」 男が両手で乳首の先端を円を描くようにクリクリと刺激してきたことで、俺の腰が自然と上下に揺れ腹の奥が切なく感じる。 男がキスをしつつ乳首を力一杯押し潰し、引っ張った事で目の前にまた火花が散った。 「乳首イキしちゃったね」 「あ、あう…」 勝手に身体が小さく痙攣しているのを男は満足げにみつつ、未だに乳首を執拗に弄ってくる。 俺は男の肩に頭を預けそれを甘受していたが、草の茂みがガサガサ揺れる音に俺は身体をかたくする。 「孔をヒクヒクさせて…エッチだね」 「だめ…いま…さわらっ、ない…ひっ!!」 孔の上を焦らす様に行き来する指を、身体は求めてヒクヒクと孔の縁が震えている。 少し離れた茂みに遂に人影が見えて俺は驚く。 男は言葉では人が居ると言っていたし小さな光が見えていたが、実際に見えるところには人影も無かったので煽り文句や自分の目の錯覚なのだと何処かで感じていた。 しかし、人影が見えた事で俺は激しく感じてしまって身体が勝手に気持ち良くなってしまう。 「なんだ…おじさんの言うこと嘘だと思ってたの?人が見えてまたイッちゃったのか…己咲はスケベだなぁ」 「やっ…」 男は上機嫌で孔に指を入れてきた。 今度はわざとぐちゅぐちゅと音を立てて孔を刺激してくる。 俺は唇を噛み締めて漏れそうになる声を我慢していた。 男は俺に下品な言葉を言わせ、精神的にも俺が男の所有物である事を分からせようとしてくる節があった。 第三者が見ているとなると、尚更の事で男は俺に厭らしい言葉を言わせたがる。 「んっ…ん゛ん゛」 「ほら、指マンでケツイキしてみろ」 男が耳元で囁きながら指を激しく前後させる。 指を動かす度に先程より大きなぐちょぐちょという水音が周りに響く。 俺は口元に手を当てて声が漏れない様にするが、男は声を出させようと更に指の動きを早くする。 「3本で掻き回してるのに…ケツアナ余裕かな?ちんちんもびちょびちょだね」 「ん゛ん゛ん゛ん゛」 指を増やされ男の掌が尻たぶに当たるのを感じ、ぺニスにも手がのびてくる。 俺は何とか口元に手を当てて声を我慢するが、男はそれを面白がって更に手の動きを早くしてきた。 男のすることに対して逆らう事ができないので今では諦めの方が大きくなってしまったが、だからと言って今みたいに男以外にあられもない姿や声を聞かれるのは嫌だった。 「まぁ、いいや…ほらケツイキしてみせろ」 「ん゛っ!ん゛お゛ぉぉ」 男はそう言うと、勢い良く指を胎内に押し込み指をくの字に曲げた事で俺の目の前は真っ白に染まる。 腰は自然と浮き上がり、男の手に自らを擦り付ける様に動く。 しばらくすると、勢い良く精液がぺニスから噴射してボタボタとコンクリートに落ちていく。 男は俺が射精したことで上機嫌となり、俺の胎内を見せ付けるみたいに指を開いて固定する。 絶頂した余韻でヒクヒク震える胎内を撮っているのかそこかしこで携帯やカメラのシャッター音がした。 しかし、放心状態の俺は息を整える事が精一杯で身体を隠すことにまで頭が回らない。 「さぁ…おうちに帰ってもっともっと楽しい遊びをしようね」 男は満足したのか、挿入していた指を引き抜き、俺に擦り付けて手を拭いている。 それから公園まで来るのに着せられていたジャージを俺に掛けて未だ放心状態の俺をベンチから立たせた。 震える足でヨロヨロ歩き出す俺の身体を男が支えてくれた事で、俺は嬉しくなって男の腕にしがみつく。 俺達が歩き出した事で人の気配が散っていき、また別の所で宴が始まったのか甘い声が聞こえてくる。 ここはそういう場所だから近付かない様に言われているのか…と変に納得しつつ俺は男と帰路についた。

ともだちにシェアしよう!