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第17話
身体の節々が痛いし、周りは真っ暗で何も見えないのに人が沢山居る気配と声がする。
そして、身体には小刻みな振動とガラガラと小さな車輪が地面と擦れる音がしていた。
「己咲」
「は…い」
男に珍しく猫なで声で呼ばれて、俺はおそるおそる返事をした。
男は自分の膝を叩くので、俺はその上にちょこんと座る。
「ここにも長く居たから、そろそろお引っ越ししなきゃいけないんだ」
「…!!」
俺の身体に手を回してきた男は俺の耳元に顔を近付けて、耳の裏をべろりと舐めた。
身体をまさぐりはじめた男にすぐに乳首を捕まえられ親指と人差し指の腹で挟まれ、くりくりとネジでも回すように転がされる。
「ひっ!!」
一旦手を止めて乳首に顔を近づけて来た男にベロリと乳首を舐められる。
そのまま乳首の先端を転がすように舐められたかと思うと、パクリと口に含まれ音を立てて吸われた。
反対の乳首は乱暴に摘ままれ、まるでペニスを弄ぶ様に根元からシコシコとしごいてくる。
「学校では何回かエッチして楽しかったから、今度は何しようかなぁ」
男は乳首を前歯で引っ掛けて遊びながら、時折力を入れるので俺は噛まれるのではないかという恐怖に身体をびくつかせてしまう。
引っ越す前に、男は俺が通っていた学校に侵入して行為を強要してくる。
校内を全裸で首輪とリードを付けて四つん這いで“散歩”させられたり、部活でまだ学校に人が居るのに教室で抱かれたりするのだ。
そんな恥ずかしい行為に、俺も興奮を覚えて居ることに後ろめたさを感じていた。
執拗に乳首を攻め立てる男の薄い頭頂部を俺は優しく撫でる事で後ろめたさを誤魔化す。
「んっ!!」
ぢゅぅと乳首を吸いながら引き伸ばされ、ついつい声がもれた。
ピンと勃起した乳首の先端をわざとピチャピチャと音を立てながら舐められ、下半身に熱が溜まってくる。
相変わらず服は与えられていないので、ぴくんぴくんと反応しているのを男も分かっているのに触ってくれる気配もない。
「そうだ!おじさん良いこと思い付いたよ」
男は俺の胸元から顔を上げると、にっこりと気持ちの悪い笑顔で微笑んだ。
男の考えることで俺に良かったことなどただの一度もないが、俺は密かに何をされるんだろうかと期待する気持ちもあった。
「んむ…ふぅ」
「よく似合ってるよ」
俺は男によってオムツをつけられ、口には何かを押し込まれた。
手にも手袋の様な物と、首には布の様なものが垂れ下がっている。
「特注のおしゃぶりおいしい?」
俺の口に入っているのは乳幼児用のおしゃぶりを大きくしたもので、口の中は弾力のある素材でいっぱいになっていた。
男はおしゃぶりについた持ち手をカチカチと上下にして遊んでいる。
「このおしゃぶりね…おじさんのちんちんの形になってるから、己咲も安心してねんねできるね」
男が俺の髪を撫でながら機嫌よく俺を抱き上げる。
俺を持ち上げた男は隣の部屋に用意してあったキャリーケースに俺を入れた。
抵抗をすると何をされるか分からないので大人しくしている。
「少しの間ねんねしててね?寂しく無いように玩具動かしておいてあげるからね」
「むっ!」
キャリーケースのファスナーを閉める瞬間、俺の目の前にかざしたリモコンのメモリをカチカチと操作するとお腹の中からくぐもったモーター音がしはじめた。
ファスナーを閉められると、周りは真っ暗になる。
しばらくしてキャリーケースが移動しはじめたのかガタガタと小さな振動を身体に感じる。
「己咲…よし!」
人の声がたくさん聞こえているのに、男の声がキャリーケースの外からはっきりと聞こえた。
その声に身体は勝手に反応してオムツに漏らしてしまう。
排泄を止めようと腹に力を入れるが、そのせいでナカの道具を締め付けてしまった。
下半身の生ぬるい熱気と刺激から気をまぎらわせようと、口の中のモノに舌を這わせる。
男の言うように男のペニスを象ってあるのか舌を這わせると括れがあった。
「んっ…んっ」
夢中で口の中の玩具を舐めていると、口の端から唾液が垂れてちゅっちゅっと玩具に吸い付く音が狭いキャリーケースの中に響く。
よく知った太さと形なのに、何の味もしないので周りが暗くて何も見えないせいで変な錯覚に陥る。
口の中の物は玩具なのに、舌先で亀頭を刺激するように舌を動かしていた。
「いい子にねんねしてたかな?」
「ふぅ…ふぅ」
キャリーケースのファスナーが開いた頃には、俺は全身にびっしょりと汗をかいていた。
首からかけられた布も、俺の唾液で濡れている。
「ふぁっ」
「喉乾いたでしょ?」
口から玩具を取り出されたと思うと、息を取り込むために大きく開けた口の中に男が唾を垂らしてくる。
俺はそれを舌を出して受け止めた。
ごくりと男の唾液を飲み、ねだるようにもう一度舌を出すと今度はペニスが目の前にぼろりとあらわれる。
俺はここが何処かとか、人が居るかも知れないということはすっかり頭から抜け落ち目の前のペニスをぱくりと口に含む。
玩具を舐めていた時のように舌を裏筋に這わせ、次に亀頭の窪みに舌を擦り付ける。
先走りが溢れてくるので、俺は嬉しくなってそれを飲み込む。
「そんなに急いで飲まなくても、おじさんのミルクたっぷり飲ませてあげるよ」
口の中で弾けたペニスから放出される精液をごくごくと水を飲むように啜る。
尿道に残っているのまですすると、男が誉めてくれるように頭を撫でてくれた。
「オムツの中はどうなってるのかなぁ?」
キャリーケースから抱き上げられ、ベットに寝かせさせられる。
足をM字に広げられオムツの前のテープを男は楽しそうに外す。
「ふふふ。いっぱいおしっこ出たんだね」
オムツの中を見た男は、俺をからかうように太股を撫でてくる。
今度は意味深に孔のまわりを撫でた。
「バイブのうんちしてみせて?」
孔を親指と人差し指で広げられたので、俺は孔に力を入れて震える玩具をひりだした。
ゴトンと音を立ててオムツの上に玩具が落ちる。
今まで刺激されていてきゅっきゅと収縮する孔を観察され、孔の上を男が撫でた。
「赤ちゃんなのに、エッチな身体だね」
今回は俺は赤ちゃんになりきらなければいけないらしいとその時男の言葉で察した。
男がのし掛かってきて、膝の後ろを捕まれる。
そのまま足を身体の方へ倒されたかと思うと孔には男のペニスが押し入ってきた。
「んっ、あぶぅ」
「赤ちゃんだから、おじさんの舌をちゅっちゅっ吸って己咲は甘えん坊だね」
男が体重をかけながら腰を振ってくる。
重いのと苦しいので、必死に息を吸おうとするが男が舌を絡めてくるせいで上手く息が吸えない。
「ふふふ。赤ちゃんな己咲にたねちゅけしてあげるからねぇ」
「ひぐっ」
「おっぱい引っ張られてちんちんにも吸い付いてきて…スケベな赤ちゃんだねぇ」
男は興奮している様だが、酸欠状態で目の前がチカチカしてきた俺には言っていることは理解できなかった。
じゅぽじゅぽと抜き差しの音と、舌を絡めてくるぴちゃぴちゃと言う音だけが俺の頭を支配していた。
「お尻にいっぱいおじさんのミルク飲ませてあげるからね!」
「んぎぃっ!!!」
勢いよく腰を押し付けられ、熱い物が腹の中を支配した。
足はいつの間にか男の背中に回っており、男を離すまいと絡んでいる。
「ふぅ。気持ちよかった」
「はう…あう…」
男が腰を引くと腹の中がスースーと寒く感じた。
男が放った精液が逆流してくる音に少し羞恥心を感じたが、男は躊躇なく孔に指を差し込んできて前立腺を攻め立ててくる。
「お腹の中は柔らかくなったね」
「あっ、あっあぁぁ」
「よだれ垂らして…気持ちいいの」
口から唾液が滴り落ち、首もとの布が濡れる。
俺は首を上下にふると今度はうつ伏せにさせれ、また孔に男が侵入してきた。
今度はゆっくり腰を動かしてくる男に、胎内は男のペニスに絡み付く。
孔からは先ほど男が掻き出しきれなかった精液が溢れてくる。
「あ、お口寂しかったね」
「んぶっ」
男に腰を振られ、だらしなく開けていた口を見て男が再びおしゃぶりを取り出した。
咥内に入る部分はやはりペニスを象っている様で裏筋や亀頭部分が再現されている。
おしゃぶりと言うだけあって、きちんと飲み込み防止のカバーがついていてそのカバーから頭に固定するためのバンドが出ている。
「んっ…んんんんん」
「お腹の中痙攣してきたね」
男のペニスが抜き差しのされる度にビクビクと震える胎内に男が嬉しそうな声をあげる。
更に興奮した男に何度も何度も孔を弄ばれ、抜き差しされる度に男が胎内に放った物が下品な音をたてて逆流してきた。
気が付くとベットの上は俺が出した物か男の出した物か分からない体液で汚れている。
「まだ新しいおうちにはつかないから、またねんねしてるんだよ?オムツ新しいのにしておいたからね」
男は俺の汚れた身体をそのままに再びキャリーケースの中に戻された。
男との行為の疲れと適度な揺れに、俺は今度は本当に眠ってしまったのだった。
胎内では相変わらず道具が震え、口の中には厭らしい形のおしゃぶりをくわえさせられ、乳首にもローターが取り付けられていたが激しい睡魔には勝てなかったのだ。
眠っている間にも道具は俺を容赦なくいたぶり続け、気が付いた時には新居のベットで男に抱き枕にされていた。
「はー。はー」
「己咲のおま○この中、お餅みたいに柔らかくなったし、閉じなくなっちゃったね」
寝ている間も酷使された孔は、だらしなく開いたままになっているらしく男が孔の縁を指で摘まむ。
俺は息をすることが精一杯で、しゃべることもできない。
男はまだしたりないのか俺のペニスを舐めてくるが、もう反応もせず項垂れたままになっていた。
何処に行っても俺は男の玩具でいなければならない。
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