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第37話

男が車を停めたのは、高級なホテルの前だった。 エントランスで車を停めて、降りていく男に続いて俺も慌てて車から降りる。 ドアマンに車の鍵を渡し、そのままホテルの中に入っていく男に俺も続く。 ちらりと後ろを振り替えると、ドアマンとは別のホテルスタッフが来て男の車へ乗り込んだのがみえた。 「己咲は制服のままでいいけど、会場に入るときはこれを着けてね!」 スーツ姿の男からエレベーターの中で黒い布を渡された。 布の端にはシルバーの金具がついていて、布の中央には宝石の様な飾りがついている。 布はツルツルとしていて、光沢もありリボンのようだ。 何故こんなものを着けなければならないのかは分からないが、言われた通り俺はリボンを首に当てる。 金具を留めようとしたところでエレベーターが止まった。 「おじさんが着けてあげるから、そこのソファに座りなさい」 「はい」 エレベーターを出ると、男がリボンを着けていない俺を見て笑った。 エレベーター脇に設置してあるソファを指差さし、そこに座るように指示される。 俺はソファに座ると、男が後ろに座ってリボンの金具を留めた。 「いつもの首輪じゃなくて不安だろうけど、少しの間だけだからね」 「・・・」 俺の首筋を撫でた男が立ち上がる気配に俺も立ち上がった。 エレベーターの扉が鏡面加工になっていて自分の姿が見えるのだが、首に細身のチョーカーをしている制服姿の俺が写って見える。 何故こんな物を着けるのかは分からなかったが、男の言葉でこれが首輪の代わりなのだと言うことが分かった。 こんなものを付けさせられる時点で、男のいう“大切な用事”とはろくなものではないだろう。 フロアには何個ものドアがあり客室のフロアだということが分かる。 「さぁ。ついたよ」 一番奥の部屋の扉の横に、ホテルなのにインターホンがついているのを男が押した。 すぐに扉が開いて中に案内される。 部屋の中は、ホテルと言うことを忘れてしまうほど豪華な内装だった。 入ってすぐに応接室と呼ばれる部屋があり、大きなテーブルセットが置かれていた。 部屋に入ってきて一番最初に目が行ったのがテーブルセットの上にある花瓶で、花瓶には綺麗な花が生けてある。 その大きなテーブルには既に数人が座っていて、その椅子の後ろには男女年齢様々な人が数人立っていた。 「遅くなってしまいましたかな?」 「いえいえ。私も先程来たところですし、まず約束の時間にもなっていませんよ」 「私もこの集まりが楽しみで早くきてしまいましたよ!」 男が席に着きながら周りの人に声をかけはじめると、談笑がはじまった。 俺は周りの人を見習って男の後ろに立つ。 こっそり周りを観察していると、椅子の後ろに控えている人達は一様に俺と同じ黒のチョーカーをしている。 何の集まりなのかと聞き耳を立てていると、また1人入室をしてきた。 1人入ってくる度に皆先程と同じ話をしている。 「では、時間になりましたので会議をはじめましょうか!」 状況に内心飽きてきた頃、1人が声をあげたことで部屋の中は一気に静かになった。 議長である男が話を進めると、部屋に居る人達が次々と意見を言っていく。 話の内容的に男と同じ様な事をしている人も居れば、不動産業者の人も居る。 しかし、不動産業者と言っても一社員ではなく社長しか居ないようだ。 「○○町の家はは終わったのですか?」 「あそこは終ってます」 「△△アパートは?」 「あ、そこは私がこいつと住んでます」 不動産業者が上げる物件に、浄化屋と呼ばれる男の同業者達が答えていく。 アパートや町の名前が飛び交うなか、1人が自分の後ろに居る女の子を指して笑った。 ちらりとそちらに視線が集まる。 女の子は俺より少し年上に見えた。 近隣で有名なお嬢様が通う女子高の制服を着ており、制服の上からでも胸の大きさが分かる程だった。 黒くて長い髪がいかにも清楚という雰囲気ながら、首には俺と同じチョーカーが巻かれている。 「おや?前とは違う子ですな?」 「ははは。まだまだやんちゃ盛りで3ヶ月なんですよ」 横の席の人が興味深げに女の子を見ると、同業者は笑って女の子の手を取って引き寄せる。 同業者の真横に立たされた女の子が俯いて肩を震わせていた。 どうみても“3ヶ月”の子供には見えないのに、周りからは笑い声が上がる。 「やっぱり、3ヶ月だと反応も初々しいですな」 「うちのは3年ですが、やっと従順になったところですよ」 「この後が楽しみですな!」 「い、いやっ!」 周りからのヤジに女の子は身体を小さくして耐えている。 同業者が椅子を引き、女の子を膝の上に座らせるためにまた手を引くが部屋に大きな拒否の声が響いた。 部屋は一瞬シーンと静まったが、すぐにまたどっと笑い声があがる。 「ははは。やっぱり3ヶ月じゃまだまだ抵抗しますよね」 「皆さんスミマセン。会議中ですが、一足先に隣に行ってますね」 「では会議を早く終わらせないとなぁ」 女の子だけがいやいやと首を降って逃げようとしている。 しかし、そんな女の子の事はお構い無しで同業者は女の子の手を掴んだまま隣の部屋に消えていった。 すぐに女の子の悲鳴とくぐもった泣き声が聞こえはじめる。 「はぁ。ああいうのを見ると“ペット”をやっぱり飼うことを躊躇しちゃいますね」 「それに好みもありますしねぇ?」 後ろに誰も居ないメンバーからため息が漏れた。 椅子の後ろに待機させられてるのは俺と同じ存在なのを知って背中が寒くなった。 「それは教育次第じゃないですか?」 「確かに。うちのは言えば何でもしますよ?」 今度は“ペット”が居るメンバーからは声が上がる。 自分の“ペット”を膝に乗せてキスする者や、軽く指示を出しただけで服の前を寛げさせてこちらに胸を見せる様にさせる物なども居た。 そんなメンバーを男はニヤニヤしながら見ているだけで、俺に何も言ってこないのが余計に怖い。 「高橋さんのところは長いですよね?」 「うちのは7年になりますかね」 「いつもは連れて来ないのに、今日はどうしたんです?」 「うちも流石にマンネリなので、刺激が必要かと思いまして。それに今日は夜に開催でしたからね」 「映像ではいつも参加してくれてるのに、やっぱり実際に見ると違いますね」 何が面白いのか男に話しかけたメンバーが笑う。 俺はメンバーの一人が放ったという言葉が気になって仕方がなかった。 男は事ある毎に俺との情事や散歩の風景を録画しているので、まさかそれをここで披露しているのだろうか。 メンバーが放った言葉の真相を考えているうちに会議は終わった。 「さぁ。報告会はここで終わりですので、皆さん各自ください」 仕切り役の言葉に、メンバー達が立ち上がりそれぞれが部屋に消えていく。 俺も男に続いて隣の部屋に移った。 「あんっ!あ゛っ!」 部屋に入ると、独特な熱気と共に先程の女の子が男によって揺さぶられていた。 ぶるんぶるんと突き上げる動きに合わせて揺れる胸をつい凝視してしまった。 しかも、情事特有の動きに合わせて肌がぶつかる音も部屋に響く。 「ふふふ。己咲は女の子の身体を見るのは初めてだっけ?気持ち良さそうにおちんぽくわえてるの良く見えるね。己咲はもっと気持ち良さそうだけど」 「・・・・」 「あの子おっぱいがおっきいからぶるんぶるん揺れてるね。己咲はおっぱいおっきくないけど、立派な勃起乳首だから落ち込むことはないよ?」 女の子を見ていた俺に、男が楽しそうに声をかけながら制服の上からすりすりと乳首を撫でてくる。 男の身体は本当に嫌になるほど見てきたし、先日吉高先生の下半身も見た。 しかし、女の子の身体などまじまじどころか見たことすらなかった俺は女の子から目が離せなかった。 「ほら。ギャラリーが来たぞ?」 「ぇう?いや…み、見ないで!ひぎゅっ!!」 俺達ギャラリーが来たことに女の子は気が付いていなかったのが、俺と目が合った事で身体を大きく仰け反らせた瞬間に突き上げられた衝撃で絶頂を迎えた。 プシュッという音を立てて液体が俺の足元付近まで飛んでくる。 「ははは。やっぱり“ペット”は素質ですかねぇ?見られながら突き上げられたら潮吹きまでするんですから」 「いやいや調教の賜物ってやつもありますよ?」 「わははは。高橋さん上手いなぁ」 「確かに高橋さんの“ペット”はその身体じゃ素質って言葉じゃ表せませんものなぁ」 女の子はガクガクと震えながら荒い息を吐いている。 そんな状態の女の子に気を取られているうちに俺は服を脱がさせられていた。 上半身は下着のシャツが捲られている状態だし、スラックスはベルトが外され男の手が下着にかかっている。 ギャラリーは女の子を見た後に、服を乱されている俺を見て男の言葉に笑った。 女の子を突き上げていた男の同業者も笑っている。 同業者が女の子から離れると、女の子は別の男達に囲まれ俺にも色々な所から手が伸びてきた。 「い゛ぎぎぎぎ!!」 「や゛べでぇぇ。もうイキたくないぃぃ。マンコ壊れるぅぅ」 女の子と背中合わせの体制で縛りつれられ、電気マッサージ機を股間に押し付けられての強制絶頂。 他の“ペット”の人達と参加者のフェラチオ大会や部屋や風呂場など高級で広い部屋を活かした至る所でのバイブによる“飼い主”以外との疑似交尾など様々な淫らな行為が行われ、淫靡な夜は更けていった。

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