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第45話

佐藤はにこにこと俺の横まで来るとこてんと小首を傾げた。 同性だが俺にはこんなあざとい仕草はできないなとふと思う。 佐藤は俺より身長も低いので横に並ぶと丸い頭の上につむじが見える。 「絵をコンクールに出す事になったんだぁ」 「へぇ。すごいね」 「だからテーマを考えてたら遅くなっちゃって…」 何を話せばいいのか悩んでいると、佐藤から話題を振ってくれた。 俺はうんうんと相づちをうちながら「へぇ」とか「うん」とか言いながら話を聞いていた。 佐藤はこの前の様子が嘘の様に楽しそうに話をしている。 「実は、ぼく小肥りで禿げてるおじさんが苦手なんだ。気分的な意味じゃなくって、生理的に無理なんだよね」 「え?」 「あ、ごめんね急にこんな話しちゃって。なんだか、高橋くんって凄く話しやすくて…」 「えっ、あ、ありがとう」 立ち止まった佐藤に、俺もついつい歩みを止める。 すると佐藤の顔が少し赤らんで照れてしまったので、何故か俺まで少し恥ずかしくなってきた。 折角だからとコンビニに寄ることにして、そこで飲み物を買って近くの公園で話すことにした。 「さっきの話だけど高橋くんにハンカチを貸して貰ったあの日、学校に電気工事の人が点検で来てて部活中に美術室にも来てたんだ」 「そういえばそんな人達居たかも」 「それでね、作業員の人を見たら震えが止まらなくなっちゃって…」 二人でベンチに並んでコンビニで買った飲み物を飲みながら色々な話をした。 お互いの友達の話しや、クラスの事、授業の事も話しているうちにさっきの話の続きを佐藤が話し始める。 あの日そう言えば電気工事をしている人を遠目で見た気がするが、佐藤の言うような人物が居たかは定かではない。 それにしても小肥りで禿げている中年男性なんて、まるで男みたいだなぁとぼんやり思った。 しかし、世の中に似たような条件の男性なんてごまんと居るし気のせいだろう。 しかも佐藤が何故そういったおじさんが苦手なのかは口ごもってしまって詳しく聞く事はできなかった。 「あ、迎えが来た!高橋くんも良かったら乗っていく?」 「大丈夫。この後寄るところがあるから…」 「そう?じゃあ、気をつけてね!」 「うん。じゃあまた…」 公園の前に車が止まった。 車から降りてきた女性がこちらに手を振っているのを見た佐藤がベンチから立ち上がる。 家まで送ってくれるとの誘いを俺は断った。 家に男が居るかもしれないので俺と接点がある佐藤に危険が及んではいけないという思いと、本当にこれから買い物に行かなくてはならないという用事があっての断りである。 俺の言葉に素直に頷く佐藤に手を振り、そこで別れた。 家に帰る途中にあるスーパーマーケットに寄って買い物を済ませると、重い足取りで帰宅する。 「ふぅ…」 家に帰って来ると、男はまだ帰宅しておらず思わず安堵の溜め息が漏れた。 いつ男が帰ってくるか分からないが、とりあえず帰ってきてからのルーティーンをこなし料理を作る。 実は料理も無心でできるので好きな作業ではあった。 気が付くと作り置きの料理が数品出来上がっておりタッパーに詰めて冷えるのを待つだけとなっている。 時計はあと2時間程で日付が変わるという時間になっていた。 後片付けをして椅子に座ったところで疲れが一気に出たのか俺は眠ってしまった。 『おとうしゃんみてー』 『すごいよくできてるな!』 『あら?お母さんには見せてくれないの?』 子供の俺が何かを持って父のところに走っていく。 持っていた物を見た父が俺を褒めてくれるのを父の後ろから来た母が首を傾げて自分にも見せて欲しいと言う。 こんな光景体験した事が無い筈なのにと客観的な俺が何処かから呟く。 目の前の光景は他愛もない内容なのに、胸が締め付けられる様な懐かしさがあった。 頭を撫でられる様な感覚に思わずその撫でられている方向へ頭を押し付ける。 ふと意識が浮上する様な感覚にあぁやっぱり夢だったのかと夢の中で落胆してしまう。 目を開けるといつもと変わらない光景に気分が落ち込む。 時計を確認すると30分も経っておらず、相変わらず男が帰ってきた形跡もない。 「はぁ…ただいまぁ。つかれたぁ」 「お、おかえりなさい!」 「あぁ己咲…ん?まだ貞操帯してたの?」 「ご主人様の命令でしたので…」 乾いたフライパンや鍋を片付けて冷めたタッパーを冷蔵庫に入れていたら、男が帰ってきた。 帰ってきてどかりとリビングにあるソファーに座る。 俺が男に駆け寄ると、俺の下半身を目にした男が貞操帯を見て首を傾げた。 もとはといえば自分がしていろと言って取り付けたはずだが、その事をすっかり忘れていたらしい。 俺を手招きするので、おそるおそる男に近付く。 自分の足の間を指差すのでそこに後ろ向きで腰をおろした。 「己咲はご飯食べた?」 「すこし…味見の時に…」 「ふぅん。おじさんは気の張る料理ばっかりでぜーんぜん食べた気がしないよぉ」 「んっ…んんんっ」 背中の方から男の手がのびてきて胸を揉まれる。 男の指が自然と乳首を摘み、強めにしごかれた。 そのままキスされ男の舌が口の中を這い周り、身体は勝手にその刺激を快楽へと変換していく。 ぎゅっと乳首を強く引き伸ばしながらつねる刺激に身体は大きく跳ねた。 「本当に己咲は雑魚乳首してるなぁ。乳首で甘イキしちゃったでしょ」 「ち、乳首…」 「久々にピアス外してあるから敏感になってるのかなぁ?でも、己咲は痛いのが好きだからピアス引っ張られる方が好きだよね」 「んっ!いたっ…噛んじゃ…」 男が呆れた様に乳首を爪で弾く。 その刺激が止んだかと思うと男が身を屈め、俺の乳首を口に含んだ。 はじめは転がす様に舐められ、唇をすぼめて吸われた後に軽く歯を立てられる。 はじめは軽く挟まれているという位の力だったのに、ぐっと力が加わり痛みと恐怖で男を制止しようと手がのびた。 その腕を絡め取られ、俺の制止など無視して乳首を噛まれその流れで胸にも歯形をつけられる。 腹の奥がきゅんきゅんと反応しはじめると、貞操帯のせいで下腹部に痛みを感じ始めた。 「貞操帯のせいで勃起できないの辛いねぇ。おじさんはとっても優しくて“いい飼い主”だから、今外してあげるね」 「ひぅっ」 カチャカチャと音を立てながら鍵が外される。 次に貞操帯と一緒にペニスに刺さっていたブジーも引き抜かれた。 胎内で温まった金属が引き抜かれるちゅぷちゅぷという小さな音がする。 何とか絶頂するのを耐えたが、昨晩から拡げられていた尿道からはこぷこぷと透明な液体が溢れてきていた。 「尿道からちっちじゃないスケベ汁出てるなぁ」 「ひぎっ、いたっ…爪やめっ」 「どこもかしこもおじさん好みだねぇ?」 「ひっ!ひぅぅ」 ペニスに掛けた手を握り混み上下に動かすと、面白い位にペニスがむくむく勃起してくる。 鈴口に親指を当てた男が割れ目に爪を立てた瞬間、痛みで生理的な涙が出た。 男がまじまじと乳首や俺のペニスを観察しながら孔は空いた手ですりすりと撫でてくる。 ペニスへの刺激で足が面白い位に跳ねるが男は気にしていないようで部屋には俺のペニスからのぐぢゅぐぢゅという水音が響きはじめた。 「あー手が疲れちゃった。お腹も空いたからラーメンでも食べに行こうか」 「あっ…あぅ…あっ…は、はひっ」 「ふふふ。もうちょっとでイキそうだったのに、寸止めにしたら名残惜しそうな顔して…なんやかんや嫌がる素振りしてても己咲はドスケベだよね」 「ご、こひゅじんひゃまのおかげれす」 「本当に“イイコ”になったよねぇ。あーあ。己咲がもっとぷにぷにだったらなぁ」 男の手がピタリと止んだ。 刺激が止んだ事でペニスが心臓になったかの様にドクンドクンと波打つのを感じる。 俺のペニスから男の手が離れ、汚れた手を俺の腹にねじつけてきた。 手が綺麗になったのか俺の頬を指でつついてため息を漏らすが、すぐに顎を掴まれねっとりとディープキスされる。 俺も答える様に舌を絡ませると、すぐに男が口を離した。 唾液が俺と男の間で糸をひいている。 「期待でちんちんからスケベ汁出てるけど、おうちに帰ってくるまでお預けだよ。おぱんちゅ濡れたらいけないから、オムツ履こうね?」 わざと子供に聞かせる様に喋る男に一瞬嫌悪感を覚えたが俺は無言で頷いておいた。 男が俺を床に座らせてソファーから立ち上がり、寝室からオムツを持ってニヤニヤとしながら戻ってくる。 俺を再びソファーにあげ、大きく足を開くように指示された。 ソファーの背もたれに背中をつけ、大きく開いた足を抱える。 「まだ縦割れのメスアナ赤いままだね」 「んっ…」 「お薬塗ってなかったね…ナカにもぬりぬりしておこうね。こら!おじさんは己咲の為にお薬塗ってるのに、そんなに気持ち良さそうに指締め付けたらだめでしょ!」 男が薬のチューブを取り出して俺の尻に塗る。 表面だけではなく薬のぬめりを利用して胎内にも指が侵入してきた。 わざと前立腺を狙って指を曲げてくる。 男の指が前立腺を擦る度に声が漏れそうになるが、治療という名目の為何とか声を我慢した。 それなのに男はその反応を楽しむ様に俺を笑いながら叱る。 ちゅぽんと音を立てて指が引き抜かれると、男が手際よく俺へオムツを装着させた。 男はきっちりとした格好をしていたのを俺が洗って畳んでおいたTシャツとスウェットに着替える。 俺も外に出かける為に服を着た。 男と同じシンプルなTシャツにピッタリとしたシルエットのジーンズを履く。 いつものいやらしいコスプレ衣裳に比べたら常識的な服装なのだが、男がジーンズの上から俺の足を撫でながらニヤニヤと笑う。 「己咲ジーンズきつくない?」 「まだ平気です」 「オムツしてても、己咲がおじさんの肉便器ってすぐ分かるね。太股もお尻もむっちりしてるし、Tシャツの上からでもスケベな乳首見えてるし」 男の言葉に自分の体を見下ろすと、確かにTシャツの上からでも乳首が主張しているのがうっすらとした盛り上りで分かる。 そんな俺の腰を掴んで抱き寄せ耳に息を吹きかけてきた。 男が歩きはじめたので、俺は男にしなだれかかりながら男に歩幅を合わせる。 玄関で男に靴を履かせた後、もう一度男と腕を組んで最近男が気に入っている背脂がたっぷり入ってニンニクがガツンと効いたラーメンのお店に向かったのだった。

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