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第54話
エンドロールが終わって館内が明るくなり周りがちらほらと立ち上がる頃、俺達もゆっくりと立ち上がった。
相変わらず男が何処に居るのかは分からなかったが、現在ローターの振動は完全に止まり俺も絶頂の余韻があるものの息を整える事に成功していた。
なんとか佐藤に悟られずに済みそうで安心する。
「すごい迫力だったね!ポップコーン食べる暇なかったよ」
「あぁ。うん…」
内容を微妙にしか覚えておらず、歯切れの悪い返事になってしまったが佐藤はニコニコと話しかけてくるのでなんとか話を合わせる。
適当に相づちを打ちながら歩いているとゲートのところまで来ていた。
お互いほとんどポップコーンや飲み物に手をつけておらずスタッフの人に持ち帰り用の袋を貰う。
「あ、母さんが迎えにきたみたいだ。高橋くんも車乗っていく?」
「いや、この後買い物していくから…」
「ん。じゃあ月曜日に!」
「そうだね。月曜日に…」
佐藤がスマホを見て申し訳なさそうにするが、優しい佐藤の言葉にやんわりとお断りしてその場で別れた。
今日は上々だったのではないだろうか。
佐藤が離れていったタイミングでまたローターが動き出す。
まだ人が沢山周りに居るのに音が聞こえてしまうのではないかと焦る。
急いでその場を離れエレベーターの方へ向かう。
動く度に胎内を暴れ回るローターから意識を反らそうとするも、力を入れればローターを締め付けてしまう。
なんとかエレベーターホールに辿り着いてボタンを押そうと手を伸ばしたところで、後ろから来た男の手が俺の手に重なった。
わざと俺の尻に堅いものを押し付けてきたので、下半身から悪寒の様な快楽が脳天まで突き抜けて絶頂を迎えてしまう。
「周りに沢山人が居るのに、おじさんのおチンポお尻に押し付けられただけで逝っちゃったでしょ?」
「ぐっ…」
男は興奮しているのか手をぎゅぅっと強く握ってきたので、その痛みに声が漏れそうになった。
ハァハァと生ぬるく、それでいて生臭い様な臭いの男の息が首もとを掠める。
嫌悪感と同時に次の快楽への期待から背中がぞわぞわとしてきた。
男の手が服の下から侵入し腰に触れて来たのでゾワッと鳥肌が立つ。
しかし、それを期待と捉えたのか男はニヤニヤと笑っている。
「どうする?車でしたい?それともおうちまで待てそう?」
「えっ…と」
エレベーターに乗り込むと、俺と男2人だけの空間になったのを良いことに普通の会話の音量で話しかけられた。
返答に困っていると、男は俺にピタリと身体を寄せ腰を抱いてくる。
最近俺の方が身長が高くなりはじめたので少し身体を丸める様にするとローターが動いて気持ちの良いところに当たってしまった。
下半身からぞわぞわと快楽が這い上がってきてしゃがみこみそうになるが、身体が傾いて男の身体にもたれ掛かる様なかたちになったので何とか立っている状況だ。
「自分で気持ちいいところにローター当たる様に動かすなんて、己咲もイヤイヤ言っててもやっぱり淫乱だから我慢できなかったな」
「ちが…じぶんでしたんじゃ…」
男の肩に顔を埋めて言い訳をするも、男の手は俺の尻を意味ありげに撫でる。
ポーンッとエレベーターが目的階に到着すると、男に引き摺られる様にエレベーターから連れ出され足早に車まで移動する。
朝に来た時よりも車が明らかに増えていた。
車の間を通り車の後ろにまわると、男がおもむろにトランクの扉を開ける。
何をするんだろうと見ていると、男に肩を押された。
されるがままにしゃがむと男がズボンをずるりと降ろして車に腰掛ける。
「うっ…」
「己咲を気持ち良くしてくれるだぁい好きなちんちん。今は臭い嗅ぐだけだよ」
勃起したペニスが目の前に差し出され、どくどくと波打っているのを頬に当てられる。
自然と口の中に唾液が溜まってくるのに口を開く事は許されなかった。
むわっと蒸れた臭いと熱に身体が男を求めて反応をしはじめる。
孔は期待に震えローターを締め付けているが、俺は身体を少し引いて鈴口から犬の様にクンクンとペニスの臭いを吸い込む。
我慢が出来なくて根本の陰毛に顔を埋めて絶頂した。
「己咲は本当にちんちん大好きになったね。さぁおうちに帰ってたぁぷりお腹の中かき回してあげるからね」
男に引き上げられ、助手席ではなくそのままトランクから車内に押し込まれる。
トランクの扉を閉めると、男が運転席に乗り込む。
俺に見える様にリモコンを掲げると、エンジンをかけると同時にローターの目盛りを目一杯に押し上げた。
強い刺激に意識が飛んだらしく気がついた時には家に帰って来ていた。
「気持ち良くて意識飛ばしちゃった?もう己咲は大きいんだから、家の中まで運べないよ」
「ご主人様…」
「甘えん坊だなぁ」
頬を強めに叩かれて目が覚めると、男がにこりと笑っていた。
手を引っ張られて車から降りると、男に抱きつく。
首筋に顔を埋めて大きく息を吸い込む。
男も俺の尻を揉んでいる。
そのまま身体を密着させたまま家に入り、俺は玄関で全ての服を脱ぐが俺を待たず男はずんずんと中に入っていってしまう。
後を追うように男に着いていくと、男は何やら棚を物色している。
「あったあった。折角映画を見てきたんだから、映画みたいに観ようか」
1枚のDVDを俺に見せると、男はまた俺の事を気にせず進み出す。
男が寝室に入ると珍しくテキパキと最近買ったロールスクリーンを下に引き下げ、プロジェクターの電源を入れる。
デッキにDVDを入れると俺を手招きしてベッドに座らせると、男は俺の後ろに座る。
「んっ。んぁ」
「キス気持ちいい?」
「ふぁい」
顎を掴まれ後ろに向かされると男の顔が近付いてきてキスされる。
ぐちゅぐちゅと音をたてながら舌を絡め合い男が乳首の周りをくるくると撫でてきた。
ちゅるっと音を立てて唇が離れていく。
上がる息を整えつつ男がデッキのリモコンを操作するのをぼんやり見ているとスクリーンに映像が映し出されれる。
映像の少年はごくりと唾を飲み込んで大きく息を吸い込んだ。
『ぼくはせっ、セックスしてもらう為に…おじさんにいっぱいケツいじめしてもらってます。ケツ…ハメはまだだけど、おじさんにパ、パコッてもらってたくさん中出しイキしたいです』
少年は尻の肉を強く掴んで左右に開いているが、恥ずかしいのか顔が赤く染まっているし、恐怖なのか快楽なのか小刻みに震えている。
尻には少年には不釣り合いなほど大きなバイブがズップリと埋め込まれていた。
『よくできました』
『え!ちがっ!お尻じゃなっ!!』
ヴヴヴヴッという音を立てながらバイブが動き出し、その刺激に面白い程に少年の身体が硬直している。
その映像を見ながら男は俺の胸を下から持ち上げ全体的に揉んできた。
背中には当然勃起した男のペニスが押し当てられている。
『ケツいじめ好きなんでしょ?』
『お、おじ…おじさんが…いわせてるのに!!』
「この頃はおじさんもまだ若かったから言葉遣いが若いなぁ」
そのままぎゅぽぎゅぽと不思議な音をたてながらバイブが抜き差しされて少年の首が大きく後ろに反る。
映像の中の自分の声に男がハハハとバラエティー番組でも観ているかの様に笑う。
乳首に取り付けられているリングに左手の人差し指をかけられ、開いている右手は孔からのびているローターのコードを掴む。
ゆっくりとローターを抜き去るとすかさず指を挿入された。
「久々に“成長記録”を見ながらだから、興奮してるね。でも気が付いてる?」
「え?あ゛っ…」
男の言いたいことの意味が分からず男を振り返ろうとすると指が引き抜かれ身体が少し前に倒されると男のペニスが押し込まれる。
待ち望んでいた刺激に軽く絶頂してしまった。
「あーあ。甘イキしちゃったね。湊くんとお揃いだね」
「ひうっ!」
『あ、あっ!あああ…そこっ、当たる。チンポ!チンポ好きだから…もうやめて!』
「今は湊くんじゃないんだっけ」
男は考え込む様に首を捻る。
考えながら俺の乳首をピアスを避けて押し潰し、指を掛けていたピアスを引っ張る。
映像に少し連動しているようだ。
『ちくびっ!ちくび千切れる!あっ、あっあぁ。ケツハメ!ケツハメッ』
「えっと…そう!美波くん。佐藤美波くんだっけ?」
「えっ…」
大きなスクリーンの中で少年はバイブを抜き差しされ喘いでいる。
しかし俺はピタリと動きを止めてスクリーンを改めて見た。
男の言った名前に聞き覚えがあり、画面の少年はどことなく今日会っていた佐藤に面影がある様な気がする。
何より、目元には印象的な泣き黒子があった。
それは現在の佐藤にもはっきりある。
「お゛っ?」
「湊くんに見とれちゃった?今日一緒に居たもんね」
男は知っていたのだ。
佐藤が昔自分が拐って散々身体を玩具にした子供だったと。
男に腕を掴まれ下からズンズンと突き上げられる。
身体が支えられなくなり、横に倒れるとスクリーンの佐藤と同じ様に後ろから遠慮なく突かれる。
「ふー。己咲もお友達のえっちな姿見たら盛り上がっちゃったね」
「んむっ、むぅ」
たっぷりと中出しされ逆流してきた精液を俺のペニスを扱きながら掻き出す。
俺はシックスナインの格好で男のペニスの鈴口から残った精液を吸い出し、ペニスの括れに舌を這わせて竿も綺麗にしていく。
「今は己咲もおじさんのちんちん大好きだけれど、湊くんおじさんのちんちん大好きだったんだよ」
「あうぅ」
「前立腺トントンも結腸ぶち抜くのもぜーんぶ湊くんの方が先輩なんだよ。あ、でも乳首のばすのはしたけどピアスは己咲だけだね」
向かい合わせに抱き合い、俺の孔をぐにぐにと弄びながらピアスごと乳首を口に含む。
舌先で乳頭を転がされながら乳首を引っ張られる。
もう言っている事が理解できない。
男が再び俺に挿入して腰をゆらゆら動かし始めたからだ。
「早く湊くんおうちに帰ってきてもらおうね。他の己咲の先輩達は湊くん以外居ないからね」
「あっ、あっ、い、イクッ!!」
ピストンが早くなり、男が何を言っているのか聞こえない。
スクリーンからは、小さな佐藤の悲痛な悲鳴だけが大きく響いている。
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