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第4話

「誠也・・・・ヒクッ」 苦しいよ。 僕は誠也が大切なんだ。 いつもなら優しく頭を撫でながら『亜樹の好きにしたら良い。俺がついてるからな!』って笑いながら励ましてくれる。 でも誠也は冷たい目をして離れて行った。 もうお前の事なんか知らないとでも言わんばかりの誠也。 学校行っても話してもらえないかもしれない。 ずっと誠也が僕を無視してしまうかもしれない。 謝らなきゃ・・・。 でも、誠也に何を謝るの? 先輩とまた関係をもってしまった事に対してなの? 僕が先輩から卒業といいながら先輩に会っていた事なの? そうだよ・・・この両方を謝らなきゃいけないんだ。

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