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第8話

「本当に大丈夫かよ?」 そんな優しい声で心配した顔で僕を見ないでよ誠也。 耐えきれなくなり僕は顔を下に向けようとするとそれを誠也が止めたのだ。 「下向くなよ。こっち向いてろ」 「ど・・どうして?」 真剣な眼差しの誠也。 ドクン、ドクンと僕の心臓がさっきよりも早く動いている。 誠也に心臓の音が聞こえていないかと心配するくらいに僕の心臓が動いている。 「何か話したい事あるんじゃないのか?俺の後を追って来たんだよな?」 何か話したい事? 誠也を意識している事かな? それは絶対に言ってはダメだ! 僕は誠也を失う事が今1番怖いと思っているから絶対に言えない。 誠也は僕と違って女の子が好きなんだ。 彼女だって先輩が卒業するまでちゃんと居たんだから・・・。 この思いは僕の中に隠しておくんだ。

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