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第27話

それから僕と誠也は一緒に過ごす事が多くなった。 それと、香奈ちゃんの事で周りから誠也は色々と言われてしまっていた。 香奈ちゃんは人気あったから言われちゃうよね。 僕の知らない所で嫌がらせみたいな事を他の男子生徒からされていたみたい。 親友とか一番近くにいるとか言いながら僕は誠也の事を何も理解していなかった。 「額、怪我してるけど大丈夫?」 「これか?壁に当たっただけだ。よそ見して歩いてたからな」 そう言って笑う誠也に僕は何も疑わなかった。 ちゃんと誠也を見ていたらわかるはずなのに僕は何も見ていなかった。 ごめんな誠也。 親友を名乗る資格僕にあるのかな? 誠也を好きでいる資格なんて僕にはないよね。 本当にごめんな誠也。

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