「いい加減にしろよ！しつこいんだよ！」 職員室に用事があって誠也に教室で待っていてもらったんだけど教室から誠也の怒鳴る声が聞こえて来た。 誠也？ 教室のドアの前に立ち中の様子を伺った。 「香奈ちゃんが可哀想だろ？お前みたいなのどこがいいんだか？」 「俺達は付き合ってないし、お前らだって付き合って無い方が良かったんだろ？」 「確かにそうだが香奈ちゃんの泣く姿見るくらいならお前と仲良くして笑った香奈ちゃんを見てる方がいいんだよ」 「それは、お前らの考えだろ？俺には好きな奴居るからこれ以上は香奈と仲良くなったりは出来ない」 えっ？ 誠也に好きな人がいるの？ そんな素振りはなかったし他校生かな？ 僕の幸せだった日々はこれで終わるのかな？ 誠也と誠也の好きな相手が付き合ったりしたら親友として笑顔で良かったねっと言えるかな？ 一瞬で色んな思いが湧き上がって来てパニックになり掛けていた。