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第43話
自然とお互いの唇が重なり気付いたら僕はベッドの上に寝かされていた。
これって・・・。
「せっ、誠也」
「悪い。我慢できなくて押し倒した。嫌だよな亜樹」
誠也がそう言って耳元で囁くから僕の身体が少しビクッとなってしまった。
それを気にしたのか僕が今以上に先に進みたくないと思っていると誤解されてしまったみたいだ。
「ちがっ、怖いけど誠也は僕としても平気?」
「好きな人としたくなるのは普通だろ?亜樹は違うのか?」
「違わないけどね。女の子じゃないんだよ」
そうだよ。
僕は女の子じゃないから胸もないし下には誠也と同じものが付いている。
それを見たらきっと誠也だってやりたくないと思うんだ。
誠也は男性好きとかじゃないんだよ。
だからあんなの見たらきっと途中で嫌になるかも知れない。
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