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第61話
ズルズルと引きずられながら歩いていると高級住宅街が見えてくる。
こんな所に来て何をするの?
「そんな不安そうにするなよ亜樹」
「あっ・・」
喉はカラカラで出る声は小さい物だったけれど先輩は分かっているかのように笑ってる。
それがまた怖い。
僕の全てを理解していると言っているようで恐怖を感じる。
「もうすぐで着くよ亜樹。そしたら誰にも邪魔されずにゆっくりと話せるね」
「何を・・ですか?」
「それは着いてからだ亜樹。ほらっ!もう見えてきた」
少し坂道を上ると大きな塀に囲まれたお屋敷みたいなのが見えてきた。
この辺には来ることがないから僕はその塀のお屋敷を見て驚いていた。
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