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第62話
屋敷の前に着くと立派な門が立っている。
その前に立ち先輩は斜め上を向いて少し手を振るとゆっくりと門が開いて行った。
どうして先輩がそんな行動をしたかは先輩の見ている先に監視カメラがあったからだ。
噂では先輩がお金持ちの御曹司とか聞いた事がある。
でも噂だったし先輩の家を知る人は誰1人いなかった。
先輩の親友ですら家に行った事がないと言っていたのを覚えている。
「亜樹、何してる?入るんだよ」
「あっ、はい」
色々と驚く事ばかりで消化しきれてなく僕は先輩の言われるまま中に入っていてしまった。
この時に逃げ出していれば良かった。
どうして僕は先輩に逆らえないのだろう?
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