70 / 100
第70話
「それでは失礼致します」
「待て、あと1時間であの人は帰ってくるんだな?」
険しい顔つきで先輩は呼び止めた。
「はい、ですのでまあり長くはならぬ様お願い致します」
「わかった」
「時間になれば参ります」
2人の会話からして1時間後に誰か帰宅するから僕は帰らなくてはダメ?
今すぐにでも帰りたい。
誠也が心配なんだけど先輩が僕達のことを知ってる以上は強く言えない。
バラしたりはしないと思うが誠也に何かされたら嫌だ。
「亜樹?」
「はい」
「そんなに驚かなくても良いだろ?」
「考え事をしていてすみません」
「まぁ、いい。好きなのを食べろ。お前が好きそうなのを用意させた」
「え?」
確かに目の前に並べられているのは僕が好きなスイーツや飲み物だ。
先輩に話したかな?
ともだちにシェアしよう!