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第76話
「本気で襲っていいか?亜樹」
意地悪く笑っていた顔付きが変わり目の輝きは獲物を捕らえた獣の様な鋭いものだった。
僕はゾクっとして声が出なくなった。
怖くはない。
でも、誠也の鋭い眼差しが身体中に突き刺さる様な感覚がした。
「ダメか?」
「あっ・・」
「好きだ亜樹」
狡いよ。
鋭い眼差しから柔らかく微笑むなんて僕はもう抵抗する事も考えれなくなった。
「好き、誠也」
僕は誠也の首に抱きつく様に腕を回して誠也の耳元で囁いた。
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