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第85話

誠也が僕以外見ていないのは分かっているけれどモヤモヤは好きだからだし仕方ないよね。 一つ安心出来るのは僕と誠也の進路は決まっていた。 同じ大学に行くことだった。 でも僕はもう少しだけ成績を上げないと難しいと言われている。 「亜樹、聞いてるか?」 「あっ、ごめん。なんの話だったかな?」 「昼に呼ばれたから断りに行ってくる話」 「そっか、わかった」 また女の子に呼び出されたんだ。 3年になってから何回も呼び出されていて昼休みとか放課後は暫く1人になる事が多くなっている。 先輩もよく呼び出されていたなとフッと思い出していた。 それでもこんなにも胸が騒ついて落ち着かないとかなかった。

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