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第89話
授業が終わる。
僕は誠也に連れられて学校の屋上に来ていた。
重たい空気で誠也は屋上で話があると言ったきり何も話さなくなっていた。
そして屋上に着いて誠也が言った言葉に僕の頭は真っ白になった。
なんて言った?
「もう、終わりにする。亜樹、親友に戻ろう」
親友に戻る?
えっ?
「急にどうしたの?」
「ずっと・・・前から考えていた。俺さやっぱり男同士の恋愛は無理だと感じた」
誠也・・・。
そっか、僕はやっぱり誰からも愛されたりしないんだ。
信頼していた人に捨てられるんだ。
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