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第94話

先輩は何も言わずに僕の隣に静かに座っている。 今の僕はそれすら気にならない。 誠也から別れを告げられてどうしたらいいか分からなくてこのまま消えても良いとさえ思っていた。 誠也・・・。 自然と涙が溢れてこぼれ落ち出す。 止めたくても止める事が出来ず息も苦しく胸は張り裂けそうになる。 誰か助けて! 僕から誠也を取り上げないで欲しい。 ずっとずっと一緒にいると約束したのにこんなにあっさりと遠くに行ってしまうなんて思わなかった。 苦しいよ! 助けてよ!! 誠也!

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