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第96話
「亜樹!」
今、一番そばにいて欲しくてでもいないで欲しい人の声が聞こえる。
本当に僕はもうこの声の持ち主の側にいれないんだ。
幻聴までするなんて本当に僕はどうしようもなくバカだよ。
「大丈夫か?具合悪いのか?」
「大丈夫だから・・近寄らないでよ」
「ごめん、俺が悪かったから亜樹」
「もう、終わった事なのに謝る必要があるの?」
僕は知らない間にベンチに横になり眠っていたんだと少しずつ戻る意識で理解してきたがこの夢はやけにリアルすぎる。
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