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事情が事情な為。仕事が・・
俺は頭を下げ、部屋を出た。
厩舎に行き佐藤さんを探したが、誰も居なく休憩室?あれ…?
仕方なく電話を入れた。
『事情はわかった。けど…。俺もこれからテキに付いて北海道に向かってるんだよなぁ』
『…。困ります。戻りはいつなんですか?』
『…。早くて明日の夜になるな、う~ん、古株の誰かと変わってくれないか?今だと自室で寝てるかも』
俺は急いで加瀬さんを呼び電話を変わった。暫く話してからまた俺に変わった
『拓美、加瀬に話したけどな、午後からはただ手伝いだけなんだが、他の厩舎の調教が軽く3~4頭優馬が残しているらしく。出来るか?』
『…。は…い、加瀬さんに相談しながらやります。』
『…。悪いなぁ…。朝の調教には優馬も出てくるだろう。頼むな!』
電話を切り自室へ30分程休んでから、片山の部屋を覗いてから厩舎へ行くと加瀬さんが早くから馬屋に居た。
一緒に作業をして居たら、馬を連れて来た美女。何か手を動かす。加瀬さんが俺に
「拓美、予定ではなく、急で悪いけど…。彼女の馬を先にしてやってくれるか?」
「…?良いですが、どのように?」
加瀬さんはまた手を動かす?手話?
どこかの調教師さんの娘らしく、愛馬の調教?
見た目美しい白馬、競走馬だが普通の調教ではなく障害って?
俺は聞いてないf(^^;
どこからどう聞いてたのか俺が乗馬クラブでの経験者と…。
その結果連れて来たって話しらしい。
泣きながら話してる(泣かれるとめっちゃ弱い)様子に頭を掻きハァと溜め息を付き、彼女から馬の引きひもを持ち加瀬さんに
「…加瀬さん調教馬場の中の広場って仕様して良いんですか?」
「………。本当に出来るのか?障害飛越だぞ?」
「…。ブランクあるけど…。小さい時から乗馬はしてるから、大丈夫ですよ(´д`|||)」
美女は喜び俺の手を握りしめる。加瀬さんも両手を上げ、仕方ないとばかりに一緒に調教馬場に入り障害の準備を手伝ってくれた。
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