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片山優馬
バタバタと降りて行く音…。
(なんだよ…。何してたんだよ…。何寝てんだよ…優…馬。)
心が…壊…れそ…う・・・(;´Д`)
☆★☆★☆★
片山優馬
騎手学校の卒業レースたまたま近くを通った…一際目を引く凄く綺麗なフォーム…。
仲間は昔から親に連れられ競馬場に出入りしてたらしく、優馬の騎乗する馬を見て一言、あれは駄目だなァと…。
見る限り手入れの行き届いてない弱々しく明らかに駄馬。
ゲートに入った瞬間、優馬が馬に寄り添い何か話してるように見えた。
馬が変貌した。弱々しい青鹿毛の身体が小さい馬体なのに大きく見える。
ゲートが開くと、彗星の如く素早い反応で走って行く。
まるで背に何も乗せてないような美しいフォームで走り去る。一瞬の出来事…。
仲間も目を丸くして…嘘だろォ?
俺は雷に打たれたように言葉が出なかった。
戻って来る間に元の馬に戻った。
仲間達と先生らしき人間に良くやったと肩を叩かれ、綺麗な笑顔が印象深く残った。
だがメットを脱ぐと…髪の毛が五分がり頭に初めて男と知った…。
何故だろう?ドキドキする。
同期生なのか女の子が近くにべたべたしてる。イラッ!…ん?
見学者を見つけると…恥ずかしかったのか少し赤い顔しながらさっさと馬を連れて行った。
………一目惚れ……してしまった?
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