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小悪魔?

仕事に入る、今日は佐藤さんの指示を受けて調教に入る。 自厩舎の馬達を6頭程調教を付け、1度厩舎に戻ると良樹の姿が窓から見えた。 俺は手招きをすると、直ぐ降りて来る。 馬を厩務員に渡してから良樹を呼ぶと皆がじぃ~っと見てる。 側に居た中森さんに良樹を頼む。 「中森さんこいつ良樹って言うんだけど見学させて欲しいなぁ♪」 「えっ……優馬さんじゃないの?」 「「違うって!」あっ、俺林良樹って言います。よろしくお願いします。」 「ん~っとちょっと待ってね。今日追切があるから皆ピリピリしてるから佐藤さんに聞いて見るね♪」 中森さんは走って聞きに行く。了解(゜∇^d)!!とばかりにニッコリ笑顔。 俺は良樹に邪魔しないようにと念を押し、準備してあった中森さんの馬に乗り歩く。良樹はびくびくしながらでも凄い!っとキラキラ目を輝かす。 中森さんと一緒に調教馬場に歩く。皆の目が怖いけど…。初めて見る光景にワクワクしてる良樹。中森さんはクスクス笑ってる。 一走してから直ぐ隣に片山の姿…。2頭の追切ゆっくりスタート地点に揃い。 スタートを掛ける……。凄く調子が良い!あっさり鼻を切る。 良樹は子供のように喜ぶ! スピードを落ち着かせる為ゆっくりと下げると…片山の姿が…。 何となくふらついてる。俺は側に寄せ 「先輩!ふらついてるよ!危ないからしっかりして!」 声が届かない?フラッと馬から落ちそうになる。俺は馬上の上から腕を伸ばした 「危ない!!」 回りの馬達は回避しながら止める。馬はびっくりして立ち上がる。チッ!俺は他の人に頼み自分の馬を降り、急きょ飛び乗り片山を後ろから落ちないように支える。 何度も立ち上がる馬を落ち着かせる。 抱き締めたまま少し軽く走ると、段々落ち着いて来た。 馬場から出て佐藤さんに気を失ってる片山を預け馬から降りた。 厩務員に渡し、片山の頬をおもいっきり叩く。佐藤さんも皆もびっくりしてる。 俺は付き合ってられない! 他の厩舎の馬をレース前の追切※に駆り出された。 急きょ片山が追切出来ない為3頭つけた。 自厩舎に戻ると良樹の姿…。 不安そうな顔。はァ~一息ついて厩舎の木箱に腰を下ろす。 タバコに火を付ける……。良樹は缶コーヒーを手に側に来る。 良樹は俺の頭を胸に抱き締める。 良樹の心音に落ち着く…。 「拓美さん…。大丈夫?」 「……あぁ……ごめんな。びっくりしたろ?」 頷く良樹。顔を上げると軽くチュッ!少し赤くなる良樹。 「今日は取り敢えず午前の仕事終わったから、遅いけど朝飯にするか?一緒に作る?」 「えっ…自炊するの?」 「……するよ♪良樹は作れる?」 横に振る。少し笑顔を見せて並んで自室へ戻る。 既に11時回ってる、軽くチャーハンを作り良樹にサラダを教えながら作って貰った。 一緒に食べるとドアを叩く音、俺はドアを開けると佐藤さんの姿…。 「少し良いか?」 俺は佐藤さんと一緒に部屋を出ると片山の部屋に入る。片山はベッドに腰を掛けたまま俺を見る。佐藤さんは 「優馬、拓美が怒る意味分かるよな。」 「…………………。ごめん。」 「……佐藤さん…。俺行って良いですか?良樹待たせてるので…。」 「た……拓美、あのさァ……。」 俺はドアに手を掛けたまま 「先輩、こんな事マジごめんだから……。」 出て行くと直ぐ良樹の姿…。良樹に 「良樹、悪りぃ少しサウナ行って来る。片付け頼む」 良樹は頷く。 着替えを出しながら頬を伝う(苦しい・・・あの人を思う心が)ものを拭う。サウナに向かう サウナで横になる。 いつの間にか一時間以上眠って居た。 同期生に起こされた。 サウナを出ると良樹が抱き付く。心配したと……。 連れて帰ると自然とどちらともなく唇が重なる……。 ただ最後まではどうあっても身体を結べなかった。 元々ノーマルだから萎えてしまう。良樹は何度も求めるが……。 ごめんなとばかりに首を振る。 食わえられれば素直に起つが……中に入れる前にはヘナヘナって。 情けないがやっぱ気持ちの問題。 代わりに良樹のは何度もいかせてやる。 泌孔に指を何度も抜いたり入れたり中でバラバラと動かすと甘い喘ぎ声……良樹は欲しいとねだるが唇を重ねてごまかす。 すると聞いた事のない携帯電話の音楽に良樹は慌てて出る。 少しして良樹は俺に 「あの・・ね、元彼が……。」 「……良いよ。良樹は何も言わなくて、送る」 俺は服を整え、良樹も慌てて仕度をする。 車のカギを持ち、下の事務所部屋に佐藤さんの姿を見て一言送るから少し仕事が遅れるとだけ伝えて、良樹は頭を下げ俺の後を走って来る。 車に乗り、競馬場のゲートを出ると片山の姿…。勝手に後部座席に乗り込む。何で? ※※※ 追切 レース本番並のスピードでタイムを計ります。 (中央競馬ではそうとも言えません)

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