21 / 37
やっと元に
1ヶ月、2ヶ月・・3ヶ月
いつの間にか噂が流れた。俺が長谷川テキの娘と結婚する?えっ……何でそうなる?
サウナに入ってたら同期生にいきなり話しを聞かされた?はあ~?全く身に覚えがない話しに呆れる!
サウナに片山が入って来たら皆出て行く。
片山はスッ~と離れた場所に座る。
俺は目標達成に近付いて来てたから片山の側に行き
「先輩、もしかすると近々戻りますからまたよろしくお願いします。」
「………拓美、戻らないんだろ?玉の輿でいいな……。」
「……どうゆうことだよ?まさか……噂を信じ……てる?」
「………。」
「俺の言葉……じゃなく。噂を信じてるんだ、ある分けないじゃん。ずっとず~っと一人しか追いかけてないのに……」
片山は黙ったまま出て行った。
「んだよ!ったく~」
サウナを出て、自室へ戻った。
その後さらに腕を挙げやっと、リーディング上位までのしあがった。
噂はすぐ消えた。理由?娘さんは想い人(同乗馬クラブの人)と結婚したと……。
俺は当て馬に……かな♪
長谷川テキと共に元に居た厩舎に戻った。
約1年振りの帰省に厩舎の人達は喜んでくれたが…片山の姿がない。
自室へ足を運ぶとガタガタしてる音に俺は覗き混むと片山の背中?片付けてる?
俺はそぅ~と片山の背中を抱き締めた。
ウワァ!って驚いた弾みでベッドに飛び乗る片山。
「何してる?優馬さん」
「えっ……えっと……。片付け」
あわてふためいてる片山の顔がおかしくて笑ってしまった。
ベッドに膝を立てるとギシッとなる誰ともなく唇を重ねる
「……フッ……んっんァ……ハッんンッ」
何度も何度も舌を絡ませ重ねる。
ベッドに押し倒し抱き締める……。背中に片山の腕が痛いくらい回される。細い首筋に舌を這わせる度にビクッって
「……ァ……んっん」
再度唇に触れ重ねる。名残惜しいが頭を上げやっと片山に……優しく告げる
「ただいま、優馬さん」
「……っ……たく……み?拓美ィ!」
フエ~ン、エ~ンとばかりに俺に抱き締める。
まるで子供の泣き方……ずっと背中をさする
「………ヒッ……クお……え…さ…い。」
タオルを濡らしに手を離そうとするが
「……っ嫌だァ~!フエ~ン」
ハァ…困ったなァ……でも目が腫れるよな?
「……優馬さん……やっと言える聞いて」
と顔を優しく挟み、
「愛してる……俺は優馬さんを愛してる」
目を開くがすぐに涙がスッ~と流れる優しい笑顔で小声ながらもハイッと応えてくれた。
抱き締めキスをする……やっと落ち着き鏡を見せる
「優馬さん……鏡を見てみ、目が腫れるよ」
「えっ……ウソ!たっ……拓美どうしょう」
タオルを濡らしに離れ、すぐ戻りタオルを目に当てる。
「優馬さん、あっ優馬はしばらくそぅしてな♪」
「………いじわる……。拓美のバカ野郎、よくも俺を放置したな。1年だぞ!1年」
「フッフッフ……アッハッハ、久しぶりに見るわ怒る優馬を……ね」
「ム~ゥ……バカ拓美ィ!バァカバァカ」
俺の胸を叩く片山の姿。ハァ…どこまで可愛いんだよ♪
「ハイハイ、俺が悪かったってば」
手を取り鼻を付けると顔が上がり唇が重なる。軽くチュッって片山は
「ッ……ごまかすな!」
ともだちにシェアしよう!