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第36話

指をアナルに挿入してから、30分ほどが経過した頃だろうか。 響のナカが大分広がったところで、秀介は自身の熱を軽く扱いてみた。 硬さは申し分なく、挿れても問題ないだろう。 前立腺を擦られながらナカをこじ開けられている響の方は、とろんとした表情を浮かべていた。 「ん……んッ……」 秀介の指が動く度、彼の喘ぎが聞こえるようになった。 秀介は挿り込ませている3本の指を、一気にズルリと引き抜いた。 「あぁッ!?」 その瞬間、響は吐精した。 背を大きく反らし、四肢をベッドに突っ張り、下腹部を小刻みに痙攣させながら、ドクドクと自らの腹の上に精を垂れ流す。 秀介はベッドサイドからティッシュを取り出すと、精を吐き終えたペニスと、腹の上に散った白濁を拭ってやり、ゴミ箱に捨てた。 そして響の両脚の間に身体を滑り込ませ、アナルの状態を目で確認する。 時間をかけて解したせいか、響の後孔は、パックリと口を開けていた。 秀介は響の腰を持ち上げながら、陰茎を挿入し始める。 「あ!?あぁッ……い、痛い……!?」 だが、その声は聞いてやれそうになかった。 秀介も、すっかりスイッチが入って、男というよりは、雄になってしまっている。 「ひぁ、ん……んぅ……あん……」 腰を沈めれば沈めるほど、飲み込まれていく。 この細い身体のどこにこんな熱を収めるキャパシティがあるのかと思うほど、響の後孔はすんなり秀介を受け入れた。 「響、全部挿ったぞ」 「え……?」 痛みと恐怖で踏み潰されそうだった響の心に、一筋の光が射し込んできた。 俺は、この男を満足させてやれるのか──? 女のような豊満さなどみじんもない、ゴツい男の身体が、秀介の欲を満たしてやれるのだろうか。 そんな不安を抱いていただけに、満たされたような秀介の笑みを見ていると、心が温まる。 「動いていいか?」 秀介としても、響と全く同じことを想っていた。 女ではない身体を抱くことに、何の不安もない訳がなかった。 だがその不安を響に見せたら、絶対に抱かせてもらえないとも分かっていた。 でも、それは杞憂だった。 惚れた相手の身体なのだ、どんな構造でも満たされるに決まっているのに、バカなことを考えていたなと思わずにはいられない。 「うん……動いて……」 響は何度か深呼吸を繰り返し、呼吸を整えると、そんな風に言ってくれた。 秀介が腰をゆっくりと動かす。 響の痛みを少しでも軽減させるために、絶対に焦ることなく、スローなテンポでもって律動を始めた。

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