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撮影のお仕事3-15
「君は誰かに襲われて……指だけでイっちゃったんだ……本当にそういう気があるのかな? それとも自分の欲には勝てなかったってところかな?」
そう言うと京平はクスリとしていた。
……って、それって、どっちも同じような意味じゃね?
って 、思ってしまうのは俺だけなんであろうか。
俺は少しだけ口の周りに零してしまった玲音の白い液体を拭うと立ち上がる。
「……ぁ……っ」
ずっと中腰だった俺。
……足にダメージがない訳がないか。
痺れているというのか……足が痛いというのか……長時間中腰でいた俺は何かしら足にダメージを受けていた。
だが、それは直ぐに解消されいつもの俺に戻る。
「で、これから、どうする?」
……はい? それを俺に振ったのですか!?
「あ、えーと……」
俺は京平から視線を外し考える。
きっと京平のことだから俺に何かセリフを言わせようと振ったのかもしれないのだが生憎いきなり振られても何も出てこない。
「じゃあ、君は何されたい?」
そうまた甘く低い声で玲音に向かい質問する京平。
「……え? へぇー?」
玲音の方はイってしまった余韻なのか少しボッーとしているようにも思える。
「こういう風にやった後って、どうなるか? って知ってる?」
「え? あー……挿れる?」
……って、玲音君! もう、その段階に行っちゃうんですかっ!
「挿れるねぇー? 俺達はもうそれでもいいんだけど……せっかく、襲われているんだし……こう何か足りないっていうのかな?」
京平はいきなり俺の方に視線を向けて、
「諒馬は何かない?」
「……へ?」
……またまた、俺にそれを振りますか!? あー、俺の知識では何もアイディアは浮かびませんけど……。
「んー……俺はないかな?」
俺は普通に答えた。
「……そう」
……って、何で俺にはそう冷たい感じで返してくるんですか!? 確かに何もアイディアを出さなかった俺が悪いんですけどね……でも、京平さん……俺に厳しすぎ?
「じゃあ、今回はもう挿れてしまうしかないのかな? 君は二本同時に挿れるのと……別々に挿れられるのとどちらがいい?」
……って、襲ってるのに、そういう選択権があるんだ。 ま、どちらにしても挿れることには変わりはないんだけどね。
「あ、え? どっちって……」
ある意味、究極の選択ってとこなのかな? しかし二本は流石にキツイでしょー、それが例え玲音君でも……。 って、俺には無理だけど……。
「とりあえず、君にその選択権を与えてあげるよ……だから、どっちか選んでよ」
「え? あ……」
流石の玲音も襲われてるっていう設定だからなのか、どうやら、そこは迷ってるようだ。 エレベーター内に沈黙が流れるたのだから。
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