105 / 568
撮影のお仕事3-38(エレベーター内で3P/完)
「あの……ですね……大変申し訳ないのですが……ずっと……撮影のお仕事をさせていただいていて、諒馬君の事が……その……」
そこまで言うとカメラマンさんは俯いてしまう。
一体、どういう事なんであろうか?
少し間があった後カメラマンさんは俺の事を見上げて、
「ずっと……カメラ越し諒馬君の事を見ていて……その……相手になって欲しいというのか……好きになってしまったというのか……」
そこでまたカメラマンさんは俯いてしまい、
「あ、あの……宜しければなんですが……僕と付き合っていただけないでしょうか?」
そのカメラマンさんの言葉に俺は、
「ぇええええ!?」
と驚いたような声を上げる。
まさか、こんな所で告白されるとは思ってなかった事だ。
……でも、いきなり告白されても……いきなり答える訳には……だって、俺はカメラマンさんの事、よくまだ知らないし。
……あ、でも……俺もね……そうそう、恋人いない歴もそろそろ脱出したいと思ってるし。
……ま、いいか。 俺がタチなら。
「あ、うん……特に俺的には断る理由は見つからないので、付き合ってもいいですよ」
「あ、はい! ありがとうございます!」
そう俺達の事を見ていた京平と玲音は嬉しそうにしている姿が目に入ってくる。
そして人懐っこい玲音は俺に近付いて来て、
「良かったじゃん! 諒馬にも恋人が出来てさ」
「うん、まぁね」
そんなこんなで俺はカメラマンさんと付き合う事になったのである。
END
NEXT→撮影のお仕事4
ともだちにシェアしよう!