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撮影のお仕事4-2

「そりゃ、名前位は聞かないとなんじゃないの?」  と軽い突っ込み位にしておいた。 「ん? まぁ……そうだよね……! ずっと、カメラマンさんって言う訳には行かない訳だしー!」  そう明るく言う玲音に俺は転けそうにもなる。  なんていうのか玲音っていうのは天然さんなのかなんていうのか分からないんだけど……こうして、たまにこっちが転けそうな言葉を言ってくる子だ。  そこがいい所っていうのかなんていうのか……場を和ませてくれるって事かな? 「……で、その成都さんとはシたの?」  そう今度は目を輝かせながら聞いてくる玲音。  ……本題はそっちなのかいっ! 「え? あ……まぁ……そうだね……」 「……で、どんな感じー? だった??」 「どんな感じーって人のそういう事聞いて楽しいの?」 「うん! だって、興味あるじゃない? 人のそういうのって……」 「そう?」 「うん! 僕はそういうの聞いてみたい派だしね」 「え? んー……俺的にはそういう事言ってもいいんだけど……成都さんはどうなんだろ?」  と俺は仕事をしているであろう成都さんの方へと視線を向ける。  その視線に玲音も成都さんの方に視線を向けていた。  そして玲音は今度、成都さんにターゲットを向けて成都さんの方へと向かっていく。 「ねぇねぇ! 成都さん! 諒馬君とシたの?」  そう可愛く聞く玲音。  それでも言葉の方は完全にストレートに聞いている。 「え? あ……ん? あー……」  と玲音の質問に戸惑っている成都さん。  いきなり、そんな事を聞かれて成都さんは心の中できっとあたふたとしているのであろう。  まさか自分がそんな事を聞かれると思ってなかったのかもしれない。  そして成都さんの言葉を待っている玲音。 純で聞いてるのかわざと聞いてるのかは分からないのだが本当に目をキラキラとさせながら成都さんが答えるのを待っていた。 「あ、えー……」  成都さんの方は仕事があるのか機材とか動かしながら俯き加減で仕事はしているようなのだが俺からの角度からだと恥ずかしいのであろう顔を赤くしている。 「あ、それは……諒馬君に聞いてみて下さいっ!」  と半分投げやり気味で言う成都さん。 「んじゃあ、諒馬君に聞いてみてもいいですねっ?」  その質問に成都さんの方は頭を頷かせているだけだ。  当然、玲音はそれを聞いて俺の所に戻って来る訳で……。 「成都さんが諒馬君に聞いて来いって……」 ……あー、もう、それは聞いてたから大丈夫ですからー! 「じゃあ、いいのかな?」  と俺は答えておく。  だって別に俺はその事について答えても答えなくても良かったのだから。 ただ成都さんが言っていいのか? ダメなのかを聞きたかっただけだ。 それを玲音は聞いてくれたのだからいいとしよう。

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