119 / 568

撮影のお仕事4-14

「これで、今日は役者も揃ったねぇ」  と軽く手を叩く玲音。 「そうだな。 で、どうする? これから……」  そう言う京平さん。 「え? どうする? って!?」 「確かに四人でやろう! って決めたのは決めたのだけど……どうしようかな? って……なんかいいアイデアある?」 「……へ?」  ……だって、そこは京平さん達が考えてくれているんじゃないの?  そう俺は心の中で突っ込みを入れる。 「んじゃあ! 初めて混じった成都さんを最初に気持ち良くさせちゃおうか?」 「……って、どういう事!?」 「え? だから、三人で成都さんの事を責めるっていう事」 「……へ? そうなの!?」 「ま、カップル同士でやるっていうのもありだとは思うんだけど……でも、それじゃあ4人でやってる意味がないでしょー! だから、先に成都さんの事を責めてみよう! って言ってんのー! それで、後でカップル同士で楽しんだらいいんじゃないのかな?」 「あ……そういう事……」  そう俺は今の玲音の言葉に納得する。 「それでいいかな?」 「あ、まぁ……俺はそれでいいけどね……」 「じゃあ、そうしよう!」 「……って、玲音も成都さんの事責めていくの?」 「うん! たまにはいいじゃなーい? そういうのも…ではいつもネコばっかりやってる人が責めていくのも悪くはないと思うけど……」 「あ、まぁ……それは確かにあるのかもしれないね」  そう俺達は決めると、 「じゃあ、モノの方は諒馬君で……胸とか上半身の方は僕達に任せてよ」 「え? あ……うん……」  ……ちょ、いいんだけど、キスだけはまだにしといて欲しいな。 だって、俺達、キスだけはまだなんだからさ。  俺はそう思うと、 「あ、あー! ちょ、ゴメン……京平さんと玲音が成都さんの上半身を担当してくれるのは嬉しいんだけどさ……その……キスだけはなしな……」 「うん! それはいいよ……だって、唇っていうのは特別な人の物だしね」 「あ……うん……そういう事……」  ……ま、ちょっとは違うけど……キスしないんだったらいいか。  とりあえず俺は納得して成都さんの足の方へと向かうのだ。 「成都さんはちゃんとカメラ撮って下さいよー……。 これから、成都さんの事……僕達が気持ち良くさせて上げますからね」  そう玲音は成都さんが持っているカメラに向かい言ってるようだ。

ともだちにシェアしよう!