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撮影のお仕事4-34

 もしかして自分の中でそう決めているのかな? それとも、さっき成都さんが「足りない……」って言ってから何かスイッチが入ってしまったのかな? そこは京平さんじゃないと分からない所なんだけど……兎に角、今日の京平さんは意地悪な気がして仕方がないって所だ。 「ぁ……ぁあああん! 京平っ! ちょ、ぃやぁあん! 突き過ぎっ!」  そう言っている玲音。 確かに今日はいつもより激しいのか……玲音の体は京平さんが突く毎に揺れている。  それとも玲音が無意識に腰を動かしているのかな? 前……後ろ……前……後ろ……とリズムよく玲音の身体が動いている。  それでも玲音の方も今日は意地なんであろうか? 成都さんの中に指を入れてなんとか成都さんの方も気持ち良くさせて上げようとしているようだ。  その京平さんが玲音の中に指を入れるリズムで玲音も成都さんの中に指を入れて成都さん中にある気持ちいいポイントを突いている。 「ぁ……ぁああ! ん! やぁ……」  そう成都さんの方も気持ちいいポイントを指で突かれる度にリズム良く声を上げていた。 「はぁん……やぁ……」  そう成都さんは閉じていた瞳を開け俺の事を見上げると成都さんの顔横にある俺の腕を掴んで来るのだ。 「え? あ……」  一瞬、俺は驚いたのだが、きっと成都さんは俺に甘えてきるのだと思って、そのままにしておいた。  恋人同士なのだからこういう事も悪くはない。  成都さんは俺の片腕に両腕を回す。 「ぁあ! やぁああん!」  そう気持ちいいポイントを突かれながら俺の腕に掴まっている姿がいやらしいというのかなんていうのか……。 当然、成都さんの体もリズムよく上下に動いてる訳で……。  ……うん。 第三者のような場所で見ている俺からしてみたら、その光景が結構いやらしく見えるんですけど……。  そう俺からの視点だと成都さんが俺の横に居て、その後ろに四つん這いでいる玲音がいて、その後ろに立膝姿の京平さんの姿が見えている。  それで中に指をを入れられて小刻みに体を動かしている玲音と成都さん。 玲音に関しては時折、背中を反らして気持ちよさそうにしている姿も見えている。 ある意味、今俺がいる場所というのは特等席だという事だ。  ……しかし、今日の俺はホント何もやってないような気がするんだけどなぁ?  いや、やってはいるけど……余裕があるからなのか、いつも以上に周りの方をみてしまっているのかもしれない。

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