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それから僕はその社長にその借りた家があるという場所へと連れて行ってもらう。
その場所に着くと確かにそういう雰囲気があるような建物の前で車を停められた。
お城とまではいかないけど、西洋風の建物。
「へぇー、こんな所があったんだ」
僕はその西洋風の建物の門を開けて中へと入って行く。
気持ち的に広い庭を抜けてドアをノックする僕。
すると出てきたのは京平だ。
「きょ、京平!!」
と僕は思わず京平の腰の辺りへと飛びつく。
「……ん? 玲音?」
「そうだよ! 僕だよ! 僕!」
と興奮気味に言って僕は京平の事を見上げる。
「確かに玲音だね……」
と言って頭を撫でてくれる京平。
「まぁ、そうだと思ってドアまで迎えにきたんだけどね……」
「流石、京平!」
と思ってよーく京平の事を見ていると京平の方はもう衣装に着替えていたようで、カッコいいスーツ姿で立っていた。 燕尾服って言うやつだっけ? それに白い手袋。
はぁー……やっぱ、京平は何を着ても似合うし、京平カッコいい!!
と思いながら僕は京平の腰の部分ではしゃいでいると、
「そろそろ、玲音も着替えた方がいいんじゃないのか?」
そう言って来る京平。
「え? あ、そうだったね……」
そう急に現実に戻らされたようなもんだ。
いや別に夢の世界にいたって訳でもないんだけどね。
僕は京平と手を繋いでその建物の中へと入って行く。
そこは昔誰かが住んでいたのか、そのまま保存して残してあるような所だ。
甲冑とかも入って直ぐの所にあったような気がする。
玄関を入って直ぐそこには二階へと通じる大きな階段。
部屋の中のイメージは中世ヨーロッパって言う感じだ。 こういつか見たドラマのセットのようにも見える。
……へぇー、こんな家が今でも残ってるんだね。
と思いながらある意味手を繋ぎながら京平の後を付いて行く僕。
そして案内されたのはここのリビングかもしれない所だ。
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