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 そこにはスタッフのみんながいて、勿論、諒馬君もいる。  ……あ、今日の諒馬君もカッコいいかも。  だって今日の諒馬君はスーツだからだ。  僕はイタズラでもするように諒馬君の後ろに回って、 「諒馬君っ!!」  と諒馬君の背中を叩くのだ。 「へ? え?」  と驚いた様子で諒馬君は僕の方へと振り向くと、更に目を丸くしていた。 「えっと……誰ですか?」  それは本当にボケですか!?  と突っ込みたくようなボケ方に、 「僕に決まってるでしょ!」  そう僕は頬を膨らませながら諒馬君の事を見上げる。 「あ、ぁあ!! 玲音か……」  ……って、その反応本当に僕だって分かってなかったのね。 「どう? 今日の僕……」 「へ? あー……って聞かれても……?」  そう諒馬君は頭を掻きながら視線を逸らしていた。 「どうって、可愛いのか? 可愛くないのか? って聞いてるんだけどっ!」  焦ったくなって、そう言う僕。 「あ、いや……確かに可愛いんだけど……ほら、京平さんがいるんじゃない? だから、言っていいのかが分からなかったからさ」 「でも、そう聞いたのは僕なんだから、京平の事なんか気にしなくてもいいんじゃない?」 「あ、そっか……。 んじゃあ、可愛いと思うよ」

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