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 さっきまで恥ずかしさでいっぱいの僕だったけど、今は違う。  もっともっと気持ち良くなりたいという気持ちでいっぱいだ。 「ぅんん! 奥っ! 奥にっ!!」  と自分の指なのに、そう叫んでしまっている。 「じゃあ、コレ使ってみる?」  と薄らと開けた瞳の中で、京平に何かを手渡された僕。  ……あ、玩具だ。  きっと指以上に玩具なら気持ち良くなる事が出来る。  だから僕は素直に京平からその玩具を受け取った。  自分の指を蕾の中から抜いて、そして今受け取った玩具を自分の蕾の中へ…… 「あ、え? ちょ、」  薄らぐ視界の中で受け取った玩具は卵型の玩具ではなく、それより少し大きいサイズの玩具だった。  さっき諒馬君や京平の時にはその卵型の玩具だったからサイズは何となく分かっていたのだけど、今はそれより大きいサイズ。  指どころの違和感ではない。  指二本以上の太さはあるのかもしれない。  でも僕はもう気持ち良くなりたくて最初入れる時にキツく若干痛みはあったのだけど、その玩具を蕾の奥に突く事で気持ち良くなれるという事は分かっている。  しかも指とは違い振動付き。  今度はどんな快感が生まれてくるのであろうという興味はあった。  ゆっくりと玩具が中に入ってくる。  だが、それとは違う何かが僕の豆の部分へと押し付けられていた。 「やぁああん! そこは本当にダメなんだって……! ぁあああ! ダメダメダメぇ!! そこに玩具やらないでぇ!! 達っちゃうっ! 中と両方はっ! ダメだからっ!」  荒い呼吸と共に吐息。  抵抗したい自分ともっと気持ち良くなりたいと思っている自分。  だが人間なのだから気持ち良くなりたいと思う方が本能だろう。  きっと豆の方は京平がやってるのかもしれない。

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