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「今日の諒馬君、カッコいいよね?」  その言葉に吹きそうになっている諒馬君。  予想通りの反応だ。 「こっちはご飯食べてるんだから、冗談はダメだって、絶対に吹くし」 「ん? 冗談じゃないよ」  そう僕は諒馬君の事を見上げながらいつも以上のスマイル。 「あー、そりゃ、ズルい……」 「なんでよー!」 「だって、今日の玲音って女の子じゃん」  ……あ、そうだった忘れてた。 「……って事は僕が可愛いって事?」 「それを自分で言うな……」 「それは違うでしょー。 だって、諒馬君がそういうニュアンスだったんでしょ?」 「あ……」  それを言われて言い返せなくなっている諒馬君。  ……諒馬君ってそういうとこ可愛いよね。  タチなのにネコには弱いっていうの?  いや、なんていうのかな? この三人の中で最強なのは確実に京平なんだけど、タチ、ネコも諒馬君の方が僕よりも上なんだけど……。 精神面っていうのかな? そういうとこじゃ、諒馬君よりも僕の方が上なのかな? 年もきっと諒馬君の方が上なんだけどな……。  でも僕的には諒馬君の事イジってるの楽しいんだけど……。 「話してないで、お弁当食べなよ」 「んー、ダイエット中?」 「……へ? え? そうなの!?」 「なーんてね……僕がそんな事するわけないじゃん! それにこれ以上痩せたらきっと撮影出来なくなっちゃうし!」 「あ……」  フフ……また、やられた! って顔してる。  ……うん、うん! 諒馬君ってホント、イジりがいあるよねー。 「じゃあ、いただきまーす!」  そう言って僕の方も食べ始める。

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