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 ……あ、でも……ご飯食べちゃった!  今僕はある事を思い出してしまっていた。 ご飯を食べたという事は……もう一回アレをしなきゃならないという事だ。  だって、お腹にご飯溜めちゃったんだもん。  まぁ、僕的にはアレは嫌いじゃないからいいんだけどね。 あ、まぁ、だから太らないのかな?  そう思うと僕はコッソリとトイレに向かう。  京平には残り十分って伝えたけど、これやってたらそれは過ぎてしまうのかな? 一般のお腹の中を綺麗にする薬だから、ちょっと効くまでに時間かかるんだよね?  そう思っていると京平が諒馬君に何か聞いてるようだ。 「諒馬君……玲音は?」 「へ? え? 気付いたらいなくなってたんですけど?」 「まぁ、玲音が撮影からいなくなるって事はないから……トイレかな?」 「……へ? え? そうなんですか!?」 「食事の後だからトイレに行って、お腹の中綺麗にしてるんだと思うのだけど……」 「あ、そうだったんですか」  その二人の会話で僕が何処にいるんだか気付いてくれたみたい。 特に京平はねぇ、僕の事分かってくれてるからな。 「じゃあ、玲音が来るまで待ってるしかないか」 「あ、そうですよね」  ……って、あんま諒馬君と京平が会話してるとこ聞いた事なかったけど、そんな感じなんだね。 諒馬君なんか特に緊張してるって感じがするし。 ま、京平とあまり話した事がないから仕方ないよね?  僕はそう思いながら暫くしてからトイレを出る。 「はぁー! スッキリしたー!」  そう諒馬君達の所へと行くと、京平はクスクスとしているだけで諒馬君の方は目を丸くして僕の事を見上げていた。 「どうしたの? 諒馬君そんなに目を丸くして」 「あ、いや、京平さんが言っていた事本当だったんだなーって思ってね」 「僕がトイレに行っていたって事?」 「そう……」

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