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「え? そうなの!?」  そう僕は京平の事を見上げる。 「だからさ、次にやる時にはこれが入るようになるまでやってみたらいいんじゃない?」 「え? あ、うん……でも、それって……僕壊れちゃわない?」 「大丈夫だって、人間ってやればやるほど緩まっていくらしいからさ」 「それも、京平的には困らない?」 「だって、玲音が女性になる機会ってそんなにないのだから平気なんじゃない? それに今日は玲音が女性だからっていうのがあってかなり時間掛けてるんだからね」 「え? あ、そっか」  そこで納得してしまう僕。  やっぱり諒馬君には勝てるんだけど京平にはそういう言葉では勝てないような気がする。 「時間掛けてるし、玲音も気持ちいいんだからいいんじゃない? ……って、今日は何回イったの?」 「んー、そんな事覚えてないよ」 「それくらい覚えてないって事なんだよね?」 「あ、それもあるのかも」 「じゃあ、諒馬君と私は何回イったでしょうか?」  僕はその京平の言葉に考える。  だが答えが出る訳もなく。  ……だって、僕はやられている間、頭の中がボッーとしてるんだもん。 分かる訳ないじゃん。 「そんな事分かる訳ないでしょ」 「じゃあ、もう答え言っていいのかな?」 「別にー」 「答えは……まだ一回もイってないでしたー!」 「……へ? そうなの!?」 「うん、そうだよ。 ま、そろそろ本気で撮影の方に入ろうか? 本当に時間とか無くなっちゃうからさ」 「あ、うん……」  ……京平って本当に凄いかも。 確かに男性って一回しかイっちゃいけないっていうからなぁ。 我慢してるんだ。 ってか僕からしてみたらそんなによく我慢出来るよね? って思うなぁ。 でも、今日は女性の体だから、何回でもイけちゃうって所がいいよねー!

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