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僕達の休日3

 とりあえず冷蔵庫の中を覗いて見る。  やっぱり京平の場合には冷蔵庫の中が潤っている。  そう! 何でもかんでも揃ってるっていうのかな? 野菜もあればお肉だって玉子も!  ……あ! 僕は簡単な物しか作れないから……ハムエッグにしとこうかな?  冷蔵庫からハムと玉子を取り出すとそれを割ってフライパンの中へと落とす。  後は水を入れて……出来るのを待ってればいい。  さてハムエッグとは簡単な物で何も考えなくても作れてしまう料理だ。  頭の中が暇になった僕。  そこで妄想というのか想像してしまう。 というか予想!?  京平が起きてきて僕のこの裸エプロン姿を見たら一体どんな反応をしてくれるのであろうか?  普段、仕事ではわりとクールな京平なんだけど、今はプライベートな時間で京平はクールな時ではない。 寧ろ恋人の時間を楽しむ時間であって、どういう風に京平がしてくるのかが楽しみだ。  ……僕が料理をしている後ろからギュウ! っていうのもいいなぁ、後はもう後ろから下着の中に手を入れて後ろの蕾に指入れてきちゃう? ご飯も食べてないのにいきなりそういうモード!? で、「僕が作ったご飯冷めちゃうよー」とか言って、「食べたいのは玲音なんだけど……」って京平が言ってさ、朝からそういうモード? みたいなぁ。  ……いや……でも、せっかく僕が京平の為にご飯作ったんだし、ご飯は食べて欲しいかな?  そう頭で想像していた僕なのだが、少し焦げ臭い匂いがしてくる。  ……あー!! 妄想モードに入ってたらハムエッグの事忘れてた。  急いでフライパンの中を見るととりあえずまだギリギリセーフという所かな?  そう若干焦げ臭い匂いで気付いたという所であって、目玉焼きとハムがほんの少し焦げた所で火を止めていたのだからセーフという所だ。 「まぁ、少し焦げちゃったけど、食べれない事はないからセーフ」  と独り言を呟きながらため息を吐く。

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