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僕達の休日17

「……で、どうするのかな?」 そう京平は僕に近付いて来て顔をドアップにして聞いてくる。 「そりゃ……興味あるのかなぁ?」 「じゃあ、そうする?」 「え? あ、ぅん……」 とは言ってみるものの、実際の物は見ていないのだから、若干怖い感じもするけど半分は完全な興味だ。 「じゃあさ、今日はベッドでやらないで、その隠し扉の向こうにある部屋に行こうか?」 「え? あ、うん……。 でも、どうするの? このエプロン?」 僕はこの場で一体何を京平に聞いているのであろうか?  ……エプロンの事は今はどうでもよくない? と心の中で自分にツッコミを入れてしまう。 「あ、エプロン? どうしたらいいって? そこは玲音が決めていいよ……そのままがいいのか?置いて行くのか? ってね」 「でも、京平のエプロンが汚れちゃうんじゃない?」 「心配してくれるの? でも、エプロンなんかは洗えばいいし、洗っても汚れが取れないようなら買えばいいんじゃないかな?」 「それもそうか……」 その京平の言葉に納得する僕。  寧ろ今日は京平の言葉に結構な勢いで納得しているのかもしれない。 「んー」 ……でも、どうしよう? 今日、本当は僕から仕掛ける予定だったのに結局京平に流されてしまっているような気がする。  ……たまにはこういう事で主導権を握りたい!! いつもそう思うのに結局は主導権は京平だ。  ……僕的には京平の事誘いたいのになぁ。  京平はクールな感じがするもののサラリと主導権は京平になってしまっているような気がする。  僕的には京平の事をさっきみたいに誘って、キッチンとかベッドの上で僕が主導権でやってみたいと思っていつのに……。  ……ほら、ベッドの上だったらさ、騎乗位とか……キッチンでだったら、さっきみたいな妄想みたいな事もしたいしー。  でも、それが出来ないのが僕達なんだよね。

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