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僕達の休日25

 するとまた僕の中へとそのカメラが入って来ようとしている。  機械なのだから人のモノより全然固い感じがするからなのか、やっぱりキツい。 「ん……んん!」  どうしても人間っていうのは痛いとかっていう時には力が入ってしまうもんだ。  それに気付いた京平は、優しい声で、 「力入れないで……ゆっくり息も吐いて……」  そう言ってきてくれる。  僕もそれに答えようと息を吐いたりして体から力を抜いていく。  すると、ゆっくりとだが中にカメラが入ってきた。 「入って行ったみたいだよ」  と言いながら京平は大画面テレビの方を見上げるとつい僕の方も見上げてしまっていた。  暗い中も撮影出来るようにしてあるのかライトも点いていて僕の後ろの蕾の中がハッキリと映し出されている。 「ちゃんと綺麗にしたんだね……壁の色はピンク色だし、ローションでライトを当ててる部分は光って見えるしね」 「え? あ、ぅん……」  でも確かにこんな所は滅多に見れないと思う。 「じゃあもっと奥に進ませて行ってもいい?」 「え? あ、うん……」  京平の言葉に強制力しかないだろう。 別に僕からしてみたら嫌な事ではないからいいのだけど……。  そうゆっくりと奥へと進んでいくカメラ。  何処を見てもピンク色でローションのおかげで光って見えているのは間違いない。  するとカメラが僕の中である部分を押したような気がした。 「ココかな? 気持ちいい所」 「え? ぁ……ん……そう……?」  カメラに突かれただけでも体の方はピクリとする。 その拍子に体を丸めてしまった僕。  しかも余計に中にカメラが入ってしまい、気持ちいいポイントを刺激してくる。  でも人間のモノとは違って温かみはない。 冷たく固い物が僕の気持ちいいポイントへと当たっている状態だ。 「きょ、京平……もういい?」 「え? あ、そうだね」  そう言うと京平は僕の中からそのカメラを抜いてくれる。  それにホッと息を吐く僕。

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