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僕達の休日36
「背中と腰ですね」
京平はそう言うと手で腰と背中を擦るようにしてきてくれる。
京平の手は本当にマッサージ師さんがやってくれているように優し背中を擦ってくれているだけなのだが、本当にほんわりと背中や腰が気持ち良くというのか温かくなってきている感じがする。
……そういや……エプロンはまだしたままだったんだっけ?
マッサージしてもらいながらも逆に頭の方が暇になってしまっている僕はそう考えてしまっていた。
そう思っていると、
「エプロンの方は邪魔なので外させていただきますね」
そう京平は言うとエプロンの紐を外し、
「体を少し浮かせていただけると助かるんですが……」
「……へ? あ、はい……」
と僕は京平のその言葉で返事をし体を浮かせると京平はそのエプロンをシュッと手早く取ってしまう。
完全に裸にされてしまった僕。
……え? でも……流石にマッサージで完全に裸になるって事はないよね?
そう思っていると背中にはタオルが置かれる。
何故かそこにホッとしてしまう自分がいた。
でも本当に京平はマッサージだけで終わらせてしまうのであろうか?
とまだ疑問に思ってしまっている僕。
「気持ちいいですか?」
「え? あ、うん……はい……気持ちいいですよ……」
未だにマッサージ師になりきっている京平。
「じゃあ、今度は足の方をマッサージしていきますね」
「え? あ、はい……」
そう僕は完全に京平に流されている感じになってしまっている。
でも、本当にマッサージだけでも気持ちがいい。
……あ、でも、本当にこのままでいいのかな?
と思ってしまう所だ。
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