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僕達の休日38

 ……また、京平に誘導尋問というのか、なんか流された感がするんですけど……。 「……ってか、玲音の方がよっぽどそういう方に持っていきたいんじゃないの? だって、マッサージするだけって言ってるのに、玲音がそっちの方に持っていくんだもん」 「あ……」  ……もういい! 開き直った方が気が楽だ!!  そう思った僕は、 「そういう事……僕はしたいの……だから、京平の方も乗って……」  と僕は京平の方に甘えるように言う。 「じゃあ、このまま……このプレイでいいかな?」  そう京平の方も甘く低い声で言ってくる。 「あ……え? ぅん……」  ……僕がその声に弱いの知ってるのにー! あー! もう! 京平ってズルい!!  そして京平は直ぐに立ち直すと、もう次の瞬間には、 「それでは、お客様は特別メニューでよろしいでしょうか?」  ……え? キャラ変えるの早っ!! 「え? あ……」  僕の方はまだ直ぐには切り替えられなかったのか、悩んだ挙句、 「え? じゃあ……それでお願いします」  とだけ答える。 正確にはそうとしか言えないのだから。 「勿論、マッサージの方もちゃんとさせて頂きますよ……でも、もっと気持ちいい事もというのか、体の隅々まで凝ってる所を直していくのがマッサージ師ですから……」 本当に京平は今マッサージ師さんになりきっているのであろう……そんな事を言っていた。 「それでは、仰向けの方になってもらえますか? 勿論、この椅子はフラットの状態にさせていただきますので……」  そう言うと京平は始めは椅子だったのをフラットの状態にして今度はベッドにしていく。  要は四つん這いだった僕の体が完全にうつ伏せの状態へとなっていくという事だ。  それから僕はそれがベッドの状態へとなるとさっき京平が言っていた通りに仰向けへとなる。  視線に入ってきたのは京平の姿だ。  さっきまでは四つん這いの状態で京平の姿はチラリとしか見えてなかったのだが、今度仰向けの状態になるとまともに視線に入ってくる。  確かに白衣に着替えたのは知っていたのだが、まともに視線に入ってきてドキリとする僕の心臓。

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