本当に今日は全身をマッサージで解されている感じがして仕方がない。 　優しく撫でるように触れてくる京平の手。 　しかもオイルではなくローションで撫で回してくる。 　でもホント……体がリラックスしてきているような気がする。 　そう気を抜いていたというのか、体から力を抜いていると、いきなりモノの方へと触れてきて、その手がスラリと僕の後ろの蕾に指が入ってきた。 「え？　……ぁ……っ！」 　でも、こう体の力を抜いている時にだったから、そういつものように痛みは感じなかったような気がする。　そう……いつのまにか後ろの蕾の中に違和感を感じていて、京平の指が中にあるのを感じたという事だ。 　そして京平の指が僕の後ろの蕾の中で動き出す。 「やぁあん！　ぁあ……ぁ……」 　クチュという水音もして余計に聴覚をも刺激してくる。 　それが段々と激しくなってきて、僕の後ろの蕾の中で京平の指が暴れまわるように動き回ってきた。 「ぁああん！　きょ、京平っ！」 　そう言いながらも僕の腰は動き始め、京平の指をもっと奥の方に誘導するようなイヤらしい動きをさせていた。 　もう腰の動きは止められない。　というのか癖という訳でもないのだが、体がこの行為に慣れているからこそ、そういう動きをしてしまうのであろう。 「フフ……イヤらしい腰の動きだね……私の指を歓迎してもっと奥にってしてるようだ……だって、私は指全然動かしてないからね。　指の数増やしてみても平気かな？」 　そう言うと京平は僕の中にもう一本指を入れてきた。 　すると指の出し入れを激しくする京平。 　さっきまでゆっくりだったのが激しくなって、 「ぁあん！　やぁあああ！！　それ、気持ちいいっ！！　もっと！」 　僕は思わず口にしまっていた。 　そういう事を口にするという事は本当に僕はMなんだなって改めて思った。 「素直な君……本当に好きだよ」 　僕の吐息や喘ぎ声の合間から京平の声が聞こえてきたのだ。