こうやって京平の口から愛の言葉を聞くのは久し振りのような気がする。 「きょ、京平……」 　僕も京平に愛の言葉を伝えようと頑張ってみるものの、今は快感の方が邪魔をして言葉に出来ない。 　というか、言葉にしようとすると京平は指でわざと気持ちいいポイントを突いてくるような気がしてきた。 「っ……え？　あ、ちょー！！　ぁあああ！！」 　……え？　あれ？　京平は僕からの愛の言葉は聞きたくない？ 　そう思ってしまう。 　少し悲しい表情を京平の方に向けてみるものの、京平の方は僕の事を見てニコとするだけだ。 「そんな悲しい顔しなくても大丈夫だよ……私からしてみたら君の気持ちは十分に分かってるからね」 　その京平からの言葉だけでも僕の心の方はドキリとしてしまっていた。 　流石は京平という所だろう。 　確かに何の変哲も無い言葉だけど、恋人同士なら何か伝わる物があったからなのかもしれない。 　僕は軽く息を吐く。 　もう完全に体を京平に任せてもいいんではないのであろうか？ 　だって京平は本物のAV男優だもん。　だから、こういう行為には慣れていつのだから。 　そう思うと僕の腰が勝手に動き始める。 　そう京平の指の動きに合わせて動き出したと言ってもいいだろう。 　僕だって京平の事は分かってるつもりだ。 　だから京平の指の動きに合わせればもっと気持ち良くなる事は知っている。