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初体験 ステップ14

 始めはギャラも良かったし、若干、男同士ってことに興味があったし、で、この業界に僕は入ったのだけど今は本当に色々な意味で満足しているかな。 「私の方も準備出来たし、簡単に説明したし、行こうか?」  京平がそう言うと僕達は京平の後について部屋を出る。  今日の設定は始めは、初めて設定で僕達で視聴者に教えるっていう感じだったから、大道具っていうのか、この部屋には大きなベッドしかないけど、それは、それでいいのかな? って感じだけどね。 まあ、そこは京平がなんとかしてくれるでしょー。 まぁ、それだけ京平に任せちゃってるって感じかな?  もう僕はこの仕事に関して緊張はしないのだけど、やっぱキャラによっては緊張させた方がいいのかな? って思った時には緊張させるかな?  一応、僕達だって俳優みたいなもんなんだし、演技も出来るからこそ男優っていうんだしね。  え? って、今日は、ある意味、イけないって事だよね? じゃあ後で京平に思いっきり達かせて貰っちゃおう! きっと今日の感じだと慣らしていくって感じだったしね。  そして僕はさっきのナースコスプレのままベッドの上へと上がるのだ。 その後に諒馬君と京平がベッドへと上がって来た。  京平はカメラに向かって、 「今日は、カップルになって初体験をするっていうカップル達に、男同士のやり方について教えていきたいと思っています。 今回も諒馬君と玲音君と私、京平で教えていきますね。 玲音君に関しては私と組んで大分経ちますが、諒馬君とも組んで益々楽しんでやっておりまーす」  って、今回はそういう感じなんだー。 ほら、いつもって、簡単に京平がお話を考えて、その通りにするって感じだったけど、今回のはなんていうのかな? ちょっと紹介って感じなのかなぁ? ま、それはそれでいいんだけどね。 確かに見てる方々も毎回毎回同じのじゃあ、面白くないもんね。 なら、たまにはこう変わった感じで始めるのもいいのかもしれないしねぇ。  って、思っていると京平が僕の方へと視線を向けて何か合図を送って来た。 そこに一瞬、はてなマーク状態の僕だったけどカメラ目線になると、 「皆様、見てますか? 玲音でーす!」  そうカメラに向かって言う僕。 それから僕は諒馬君の方に視線を向けて、今度は諒馬君に合図を送る僕。 すると諒馬君も気付いてくれたみたいで、諒馬君も僕のように、 「俺の方は、諒馬っていうます。 これから、宜しくお願いしますね」  と挨拶する。 京平は要はそういう事を伝えたかったらしい。

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