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初体験 ステップ15

 ホントそういう所っていうのは、京平って凄いのかな? こうなんていうのだろ? 今回のは、自分達も紹介って感じだったしね。 あ! そうか! 今日は特に演技みたいなのはしなくていいって感じなのかな? 確かにその方が気が楽なのかも。 「とりあえず、今日はね……初体験をするカップルに私達が教えちゃおう! っていう事なんだよねぇ。 勿論、ネコは玲音君なんだけど。 ま、最近、諒馬君も一緒だから、私達の場合には二人で玲音の事を気持ち良くさせちゃおう! って事なんです! 勿論、ちゃんと、カップルになった方々にもちゃんと教えて差し上げますよー!」  って今日のはノリが某有名な動画投稿サイトみたいだなー。 ま、流石にこういうのはないけどね。 ま、最近、動画投稿サイトっていうのは人気あるし、京平っぽくはないんだけど、流行りって事なんだよねー。 納得。 まぁ、僕達は京平に合わせていけばいいのかーって、今日はどこまで撮るんだろ?  そう僕の中で色々と考えていると京平の方は話を一応進めているらしく、 「今日は玲音君には、ナースのコスプレをしてもらってるんですが、男ならコスプレっていうのも萌えますよねー。 それが、恋人にしてもらえたなら、更に萌えるかと思います」  普段、僕にはそんな事言わない京平だけど、実はそう思っててくれてるのかな? それとも今の言葉は演技って事? でも、もし、そう思ってくれているんだったら嬉しいのかもー。  今の僕は京平のおかげでポジティブ思考だ。 だから、そう考える事にして体の方は京平に任せる。  今までベッドの上に座っていた僕達だったのだけど、京平は僕の事をベッドの上にそっと寝かせてくれて、こうなんか王子様に支えられて僕はお姫様気分でベッドの上に横にさせてもらったようなもんだ。 そういうの僕からしてみたら、京平にしてもらったんだもん、最高な気分だよねぇ。  だから僕の方は京平に向かってニコニコ顔を向けていたのかもしれないなぁ。 そう京平の方も今日は凄いリラックスしてるって感じなのかもね。 こういつもよりニコニコしているようにも思えるしね。 「初めての恋人っていうのは、きっと、体がガチガチに緊張しちゃってると思うんだよね。 だから、最初は体を優しく撫でる感じでね」  って、そう言いながら京平は僕の体を優しく撫でて来る。 胸からお腹へと手のひらで優しく撫で始めてくれる京平。 「じゃあ、せっかく、今日は諒馬君もいるんだし……諒馬君の方は玲音君の足を太股辺りから足の裏とかまで優しく撫でて上げようか? 今は確かに私達の場合には玲音君の相手は二人いるんだけど、一人でも出来る事だからね」  そう言って京平はカメラに向かって言うと、さっき言っていた事を実行してくる。 そう京平の方はお腹から胸の辺りを優しく撫でてきて、諒馬君の方は太股から足に向かって撫でてくるのだ。 こう二人の動きというのはバラバラでどう体が反応していいのかが分からない僕は両手を耳横に上げ、首を横にしながら少し可愛い状態で反応してみる。 いや二人にそういう風にされたら、もう勝手に体がピクリって反応しちゃうって感じかな? だって体は正直だからねぇ。

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